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なんで?地球温暖化問題を考え始めたキッカケ

こんにちは、ノアクロです!

今回は最近よくお問い合わせ頂いている、”どうして私が地球温暖化解決を志すようになったのかの理由”について、お話しします!
今では誰もが地球温暖化(気候変動)のことを聞いたことがあるはずですが、どうして私は他の人よりも強い危機意識を持ち、総合商社で再生可能エネルギーの仕事に就くまでに至ったのでしょうか。
あくまで個人の考え方なので全ての方に共感頂けるとは思っていませんが、「こんな考え方もあるんだ!」と、この記事をきっかけに温暖化問題を考える人が増えてくれれば嬉しいです。

1.幼少期のノアクロ

さて、最初に私の家庭環境について少し触れておきたいと思います。
私がまだ幼い頃、父は普通のサラリーマンでしたが、当時のバブル崩壊の不況の煽りを受けて職を失い、独立して小さな会社の経営者となりました。
新聞配達もしながら家族を養うために文字通り死ぬ気で働いてくれて、母も内職やパートなどで日銭を稼ぐような日々でした。

幼心になんとなく自分の家が貧しいことを察していた私でしたが、母(故人)はそんな状況でも愚痴一つこぼさずに常に明るく振舞って家族を支えてくれていました。
「貧すれば鈍する」「衣食足りて礼節を知る」と言いますが、こんな家庭環境にも関わらず今日まで私がまともに育つことができたのは、ひとえに母の愛情のお陰でした。

とはいえ、やっぱりお金がないのでモノの豊かさもなかった我が家では、常に”もったいない精神”で身の回りのモノを大切にする、食べ物にも感謝を忘れない、”Reuse・Reduce・Recycle”ができるものはやる、というような習慣が自然と身に付いてしまいました。
そうせざるを得ない状況だったので、惨めといえば惨めなんですが(笑)、不思議なことに母といると「エコだね!」などと言って全く苦にならず、むしろ前向きにビンボーライフを満喫していました。
今になって思えば、これが私の最初の環境貢献活動だったのだと思います。

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ところで人間とは不思議なもので、自分の身を置く”環境”によってその行動も大きく変わるものです。私はこの貧困から脱するためには一生懸命勉強することが必要条件なんだろうなと無意識に感付いていました。
両親から勉強を強制されたことは一度もありませんでしたが、この大きな逆境こそが私を勉強机に向かわせ続け、最終的には東大の大学院を卒業するまでになった、というのはまた別のお話です。


2.アルゴアとの出会い

時は進み、高校(もちろん公立)で
「An Inconvenient Truth ~不都合な真実~」
という映画を見る英語の授業がありました。

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この映画が発表されたのは2006年のことで、もう10年以上前から地球温暖化・気候変動の警鐘は鳴らされ続けているという事実は特筆すべきでしょう。

本作はアカデミー賞も受賞しており、非常に有名なドキュメンタリー映画なのでご覧になった方も多いのではないかと思いますが、アメリカ合衆国の元副大統領であるアル・ゴア氏(本作でノーベル平和賞を受賞)が主演し、プレゼンテーション形式で地球に迫る温暖化、それに伴う様々な脅威について警鐘を鳴らすという作品です。

人間が進めてきた経済活動によって悲しいまでに環境破壊・地球の汚染が進み、それによって世界の至るところで異変が出始めていること
戦争でも、飢餓でも、病気でもなく、”気候”という人間のコントロールできない現象によって多くの命が実際に失われていること
このままいけば人間が生存不可能な気候になってしまうこと
自然の力の前では人間は無力であること
地球に住む以上逃げ場はないこと
明日は我が身であること

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日本で平和に暮らしてきた自分には経験したことのない恐怖を植え付けられました。
そして同時に、日本のような先進国が経済発展のために排出してきた温室効果ガス(二酸化炭素)が地球温暖化の原因であることを知り、日本で暮らす私にもその責任の一端があるということに気づかされました


中でも私が一番衝撃を受けたシーンは、

”全ての気候変動によるダメージは
最も貧しい人々(社会的弱者)に
最も大きな苦しみを与える”

という警告でした。
この言葉に、私は余命宣告を受けたような感覚がしました。
と同時に、形容しがたい怒りの感情が込み上げてきたのを覚えています。

モノを大切に、結果として地球に優しいエコな生活を送ってきた私のような貧しくも無実な人間が、真っ先に気候変動の被害者になるかもしれない
自然を大切にしてきた途上国の人々が、”豊かな国の人間の、豊かな生活”のため引き起こされた災害によってその命を脅かされ、犠牲となっている。それも全く無自覚のまま。

――――――こんな理不尽で、不平等で、矛盾した話があっていいのか??

貧しさは、取り得る選択肢を奪います。

・十分な災害対策が取れない途上国の人々
・過酷な労働環境下で働かざるを得ない貧困層
・自然災害から逃げられない高齢者、障害者、女性、子供
・エアコンを買えないホームレス
・海面上昇で住処を失う島国の住民

同じ環境が与えられたとき、富める者はあらゆる手段で自分の被害を最小化することができます。
この記事をご覧になっている方で、自信を持って自分が富裕層だと言い切れる方はそれほど多くはないのではと想像します。
自分が環境汚染に加担していないにも関わらず、自分の住む世界が猛暑や豪雨といった”誰かに作られた災害”で危険に晒されるのは、少なくともいい気分はしないでしょう。
この”誰か”の答えを先に言ってしまうと、石炭・石油・天然ガスといった”化石燃料で富を築いた企業”であり、私たちは彼らに生活を一方的に搾取されていると言っても過言ではありません。

同じ映画を見た人の中でも、私がここまで突き動かされた理由は、一番の被害者である社会的弱者に自身の貧しさを重ね合わせていたからだと思います。
そして富める者の都合で、ここまで平気で地球が傷つけられている事実をどうしても許せなかったのだと思います。
の日から私にとって気候変動は他人事ではなく自分事になりました。


3.ノアクロの夢

その後、私は大学・大学院に進学し環境保全に関する研究に明け暮れ、国際学会で表彰されるなど結果を残しましたが、研究ではどうしても現場を変えられないというジレンマを抱えるようになり、就職を決意しました。

世界の温室効果ガスの一番の排出源は電力業界であることを知った私は、当時脚光を浴びていた太陽光発電、風力発電といった再生可能エネルギーのビジネスに携わることで直接的に温暖化解決に貢献することを考えるようになりました。
この問題は日本だけで取り組んでも解決するはずもなく、グローバルな舞台は絶対条件だと思っていたので、総合商社に入り、希望部署を勝ち取り、現在に至っています。

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日々海外を相手にする商社での仕事を通じて一番感じていることは、残念ながら日本の環境意識がまだまだ低いということです。

東京オリンピックのマラソンの開催地が気温を理由に東京から札幌に変更となったことも
暖冬によって雪が減りウインタースポーツの機会が減っていることも
集中豪雨によって九州で未曽有の被災者が出たことも
夏季の猛暑が深刻になり熱中症で命の危険があることも

私たちの日常生活に既に影響が出てきているのにも関わらず、それを地球温暖化・気候変動と結び付けて考えられている人は多くないと思います。

そこで私はビジネスを通じて現場を、ノアクロというアカウントを通じて人々の意識を変えることを目指します。

私が地球温暖化問題を解決したいのは、綺麗ごとなんかではなく、自身の生物としての生存欲求からくるものです。私や、私の子供・孫の世代の未来はどうなってしまうのか、ということを真剣に考えるようになりました。

17歳の環境活動家グレタさんがあそこまで怒りをぶちまけるのも至極当然のことだと思います。彼女の言っていることは正論ですし、私自身も毎日増え続ける地球環境のBAD NEWSに憤りを感じています。

怒りはネガティブな感情に思われますが、問題を解決し、自分自身や愛するものを守るためにパワーにもなります。一方で、正論を振りかざすだけでは人は動かないということを私は知っています。私は、ただ怒りと正論をぶちまけるのではなく、皆さんが正しく問題を理解し、少しでも共感してもらい、一緒に行動を起こせるような情報発信をこれからもしていきます。

ここまでご覧頂き誠にありがとうございました。
これまで地球温暖化・気候変動を知らなかった、知っていたけど興味がなかったという方が私をキッカケに地球を守る仲間となってくれたらこれ以上の喜びはありません。

これからも頑張っていきますので、応援をどうぞ宜しくお願いします!



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