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未経験からシナリオライターになった私の、半年経過後の近況

こんばんはー!えこです。とってもお久しぶりです。
気がつくと12月、あっという間すぎて呆然としますね…


シナリオライターとして独立したのが今年の5月。ありがたいことにお仕事が途切れることもなく、半年経った今も様々な案件を併走しています。
「未経験からシナリオライターになるには?」の記事が思った以上に反響がありまして、「シナリオライター 未経験」と検索すると、求人記事の次にトップに上がってくるようになりました。(笑)
未経験からシナリオライターになりたい人の励みになれてたら幸いです。

私は特別な才能があったわけでも、アマチュア時代からの人気作家だったわけでも、目立った賞の受賞歴があるわけでもありません。
半年前くらいに初めてプロだと名乗ったときに振りかざした作品は、身内がくれたお仕事でした。(今だから言えることですが…笑)

それでも、安定して毎月お仕事を頂いています。
これは強運なのか、それとも別の要因があるのか。
自分なりに考えてみた結果を色々と書いていこうと思います。

交渉力と度胸が磨かれた半年間

当たり前なのですが、フリーランスっていうのは、仕事の営業も、金額交渉も自分でやらなくてはいけません。
私から営業提案をするにせよ、クライアントさんから持ちかけていただくにせよ、なんらかの条件交渉は発生します。
私はこれが大の苦手でした。オタクなので普通にコミュ力はないし、決裁者と話なんてしたことないし、なんなら契約書が英語で書かれてることもあって、(どうしよう…)と泣きそうになりながらサインしたこともあります(笑)(もちろんちゃんと隅々まで翻訳しました!)
苦手なことも基本的に自分で解決しなければいけないし、クライアントさんに聞くにしても限度はあるし。わかんなければ何でも専門部署や機関に質問できた会社員時代が恋しいよ……。(この悩みは現在進行形です!笑)

でも、半年も経つとちゃんとできるようになります。社長さんとお話するのも怖くなくなりましたし、自分の考えをちゃんとお話して、この話はこういう理屈で面白いです!と筋道立てて説明することもできるようになりました。
賃金のことも率直に話せるようになったので、少しずつですが単価も上がってきました!自分の仕事に自信が持てたら、ある程度の金額を頂くのも怖くなくなります。

私が半年間で一番成長したのは交渉力のような気がします。
交渉力はたぶん、「場数を踏む」ことでしか鍛えられないと思います。
こうして途切れず仕事を頂いている私ですが、取れなかった仕事はその倍くらい存在します。交渉でミスしたり、クライアントさんからの期待に応えられなかったりと、それなりに痛い思いもたくさんしました。
凹むけど、同じミスや失敗をしないようにする。
そして、失敗で得たことは次の交渉で生かす。
どうせ未経験の無看板なので大丈夫。逆に今失敗しなかったらいつするんだ!と自分を鼓舞して乗り切った半年間でもありました。

何でも屋な半年間

実際どんな仕事をこなしたのかというと、とんでもなく多岐に渡ります。
守秘義務があったり、まだ発売前、配信前の案件もたくさんあるので詳しくはお答えできないのですが、シナリオライターとしての仕事以外にも面白い仕事をたくさんいただきました。

書評のお仕事、webライターとしてブログを書くお仕事(wordpressのカスタムテーマを使えるようになりました)YouTubeチャンネルのプロデューサー兼動画製作者、unity(これも新しく覚えました)を使ったゲームのスクリプター、紙面やカードのデザイン、PR漫画、パンフレットデザイン、映像作品の絵コンテなどなど…

「お前は一体何屋なんだ!?」と周りにもびっくりされるくらい沢山の案件に関わりました。あ、もちろん、シナリオもボイスドラマ二本、漫画原案五本、ゲーム三本、シナリオ単発それなりの量も書きました!!!!!(本業)

こうして色々と走り回っているうちに、いろんなご縁を頂いて、今はクライアントさんからの紹介案件を頂いたり、大規模な会社さんからお声掛けいただくこともだいぶ増えました。テストライティングで落ちることもそれなりにあるんですが、とてもありがたいことですよね…!

どんな仕事でも受ける理由はただ一つです。「どこに仕事が転がってるかわからないから」。

全く自分のキャリアとは関係なさそうな仕事でも、先々で「私、本業はシナリオライターなので、シナリオが必要な仕事や、必要なお知り合いがいたら紹介してください」と自己紹介しています。口コミで紹介していただけたこともあり、本当にやって無駄になることなんて何もないなーと思いますね。あと、単純に出来ることが増えて楽しいし、最悪どうにもならなくなったら実務経験になるな…と逃げ道が出来て心理的にもラクになりました(笑)。

半年間、続けられた理由

納品時にクライアントさんからいただく感謝の言葉と、あとこれは既に世に出ている場合の話ですが、視聴してくれたユーザーさんのコメントやレビューにとても励まされています。
クライアントさんからの言葉は、もちろん甘言ばかりではないです。ときには意見を交換したり、納得いかない部分を潰すために、真剣なダメ出しを頂くときもあります。

ただ、自分一人では絶対にたどり着かないお話に辿り着いたときは、本当に自分の作品なのに聞きながら、見ながら、泣いちゃいます!
シナリオライティングは企業さんとのチーム戦だなって思います。

ここ最近では、私から既知のクリエイターさんにお仕事を振る機会も増えてきました。
ずっとファンだった方や、応援してくれる方にお仕事でお返しができるのって、本当に嬉しいです。請け負って下さった方、ありがとう。これから振ろうと思ってる人、よろしくな…笑

率直に、やらなくてもよかったかなって思ってること

これはね〜、第一位はオンラインサロンです。
同じ夢を持っている人と繋がれたのは楽しかったけど、私もあの環境を生かせなかったし、サロン主催者さんの需要の中にもいないなとわかったのですぱっとやめました。

でも、やってなかったらnoteは書いてなかったと思うのでそこは本当によかったと思います。
一緒に頑張ろうと励まし合えるクリエイターさんに出会えたのも大きいですね。(私実はサロンやめちゃったんですが一緒に頑張りましょうね〜!とここで報告する笑)


第二位は「割に合わない仕事」です。
実績を積みたくて最初の一、二カ月は単発の割に合わない仕事にも臨んでいたのですが、その後の交渉で実績としても使えないことが多く、ただただ神経をすり減らしただけだったなぁと……。率直に、時間の無駄でした。

今お付き合いさせて頂いているクライアントさんは、どこもしっかりしていて、クリエイターとしても優秀な方ばかりです。変な仕事を受けるくらいなら、諦めずに素敵なクライアントさんを探すほうがずっといいな……と、これは今だから思うのかもしれません。でも本当に、心からそう思います。
自分が資本の仕事なので、大切にしてくれるクライアントさんを選びましょう!

さいごに

半年間のまとめということで、つらつらと書き綴ってはみましたが、まだまだ私も新米であることに変わりはありません。
シナリオライターというのは、究極、名乗った瞬間からなれる職業です。なんの経歴も資格も必要なく、本当に自分はプロなのか不安になることも多々ありました。
でも、半年経過したくらいから、色んな人から「さすがプロですね!」と言ってもらえることが増えました。文章で飯を食うことを半年続けたら、人からもプロと認めてもらえるんです。
なんだか狐につままれるような話ですが、本当にそうなんです。

家族からも、最初は「月10万は最低ラインね、1年続けてそこまで行かなかったらまともに就職してね」と冷たくあしらわれてました。まともにって一言が、いかにフリーランスをまともだと思ってないか滲み出てますよね…でも、世間の人の目の標準が身内の冷淡な目線です。何度もそれで冷静になれました。
でも、半年続ける中で家族の私の仕事に対する意識もだいぶ変わってきてくれて、今では「あなたのやってることはすごいことだね。プロだねえ」と褒めてくれるようになりました。嬉しいです。

夢の舞台で戦い続けた半年間。
でもまだまだ私の人生は続きます。
これからも頑張ります!
そして、誰もが憧れるシンデレラストーリーを自分の人生で描ききる。
それがもしかすると、シナリオライターである私の一番のお仕事なのかもしれませんね!(いいこと言った!)

こちらのサポートは全額プロテインに変換され、私の血となり肉となります。