見出し画像

お盆にお墓参りに京都に その2

ゲストハウス錺屋のことを少し。このゲストハウスは、実は前々から知ってて、5年くらい前に初めてイラストの仕事を受けた時に、郡上八幡というところのゲストハウスに1週間くらい泊まったんですね。郡上の魅力を伝える新聞をつくる仕事だったので。冬の雪が降っている時期に。そこで出会ったYちゃんという女の子に「錺屋いいよ〜」と教えてもらっていたのでした。しかし、近年京都の観光客は増えるばかりで、なかなか京都で泊まろうと思っても部屋が空いてることがありませんでした。

画像1

今回コロナ騒動のおかげで、予約がしやすく、しかもコロナ対策のために個室をあてがってもらえました(ゲストハウスは大体寝るところはドミトリーになってるので、内装などがこだわりがあって世界観などを楽しみながら宿泊費は安く抑えられたりするのです)。わお。でも内装がすごく気に入って、宿の外観の消しゴムはんこを作りたくなりました。

画像13


ゲストハウスは割とよく泊まるのですが、女性の方が経営しているゲストハウスが好きで、話も弾みます。泊まるのも安心だし、やはり内装などの世界観を見るのが好きなのです。

しかし、今回京都を廻ってみて思いましたが、観光客がすごく少なくて、それはそれで快適だけど(暑さを除けば)、観光業全体の売り上げの落ち込みはすごいことになりそうだなとひしひしと感じました。普段あんまり観光をしない私ですらそう感じるので、相当なことだと思います。

泊まらせてもらったお部屋は本当に素敵でした。古い木の家の香りがほんとにすき。好き。ほんとに。

画像2

夜は近くの銭湯でお風呂に入りました。歩きまくって足がパンパンだったのでタイガーバームを塗りまくってキンキンに冷やしました。夏の京都の夜は銭湯とタイガーバーム。この組み合わせは忘れる事はないでしょう。京都の銭湯は大体430~450円くらいです。

2日目は錺屋さんで自転車を貸してもらえるという事だったので、五条から京都御苑まで自転車で行くことにしました。今回の旅の目的の一つである、大地の再生作業に向かいます。

大地の再生自体は関東の上野原という場所で、矢野智徳さんという方が中心になってかれこれ30年近く日本中の山や森や畑、庭やお寺などの土中環境を整えることをやってるのですが、なんせ日本中でやるので、当然関西支部など、地域ごとに別れて独自に活動をしているそうです。

昔大阪で塩作り合宿に参加したことがあって、そこに現れたお茶を売ったりするNさんという人がその大地の再生の関西支部の人で、今は奈良にお住まいなのですが、たまに天ぷら油カーにサーフボードを乗っけて関東にまで現れます。今回の京都行きはNさんに誘われたのですが、大地の再生の人たちは現場を飛び回り過ぎてだんだんフットワークが羽のように軽くなってきちゃうみたいです。私の京都行きもその洗脳の一種かもしれません、、、。

矢野さんのお話自体は、現代の弘法大師みたいな人なので、とてもおもしろいです。大地の再生をやってみたい人はぜひ出かけてみてください。

画像3

京都御苑、初めて行ったのですが、とても広大な敷地でした。これらはすべて環境庁のスタッフと宮内庁の人達で管理しているそうで、造園などは外注しているとのことでした。税金で運営されているとはいえ、大きな公園があるのはすごくいいことだと思いました。大きい木もあるし。

画像4

その日の作業は、大きな木がある中で、枯れかけている松の木をなんとか救おう、しかもあんまり再生作業している事はわかりにくいようにしたい、なぜなら京都御苑だから。見た目が大事!という、結構ハードなお題でした。「わかりにくく」がテーマです。

画像5

今回の作業が可能になったのは、なんとNさんのお友達がなぜか御苑の所長(!)で、しかも優秀な環境省スタッフが大地の再生に非常に興味を持って参加してくれていることから実現したそうです。おもしろいですねえ。それでもって京都御苑は私の祖母方のご先祖様が昔事務スタッフとして通っていたところだそうだったので、どんなところか興味があったのです。

やった作業としては、点穴ほり、水溜りが流れる水脈作り、縁石と土の間に溝空間を作りくん炭と腐葉土を入れる作業、最後に近くの雑木林の溝堀りと根元の風道作りをしました。

画像6

画像7

画像8

画像9

結構サクッと終わったので、お昼ご飯はボランティアで集まった人達(それぞれ奈良、長野、京都、茅ヶ崎)でお蕎麦を食べました。京都に来て蕎麦しか食べてない。

お寺の住職のお上さんなどもいらしていて、お寺を維持管理するのは大変なのだなあと感じました。

再生作業は終わった後は解散して、私はせっかく京都まで来たのでマンガミュージアムと京都文化博物館の展示に行きました。マンガミュージアムは京都に長いこと滞在する人だったら1日くらいそこで使ってもいいかもですが、短期間しかいない人は行かなくていいかもです。マンガは日本全国どこでも読めるから、、、。地元の人にとっては素晴らしいところだと思います。

画像11

文化博物館の池大雅の展示はよかったです。展示というか、池大雅の生き方そのものが面白いなと思いました。仲間と旅して絵を描いて暮らすって愉快そうですよね。

あと素敵な古道具屋でバケツを買った。

画像10

その後に、柳屋という銭湯に行って、汗を流しましたが、夕方だったのでまた汗が出てきました。古い銭湯だったので、トイレが男湯にしかないというのが衝撃的でした。外観はとても雰囲気があった。

画像12

その後に自転車を返して、夜行バスの時間まで時間があるので、夜もやっている伏見稲荷大社に行きました。そこは、ほぼ観光地化していたので、あんまりグッと来なかった。お賽銭を回収しようしているスタッフさんに出くわして、なんか気まずくてお賽銭をあげれなかった、、、、千本鳥居はなんかすごい。なんであんなに鳥居立てちゃったんだろう。同じ秦氏が建てた神社らしいですが、太秦の秦氏とはまたちょっと違う感じがしました。

画像14

最後、また汗だくになってしまったので、清水五条まで行って大黒屋という銭湯にまた入りました。そこは25時までやっている。芸妓さんなども御用達のお風呂で、そこの脱衣場で繰り広げられるおばちゃんたちの会話がほんとに切なかった。

「も〜今年は大文字焼きもなくてなあ。何にもない夏やわあ。お盆ていう気がせえへんもん。芸妓さんもかわいそうやわあ。御祝儀とかもないんやろう。お祭りも何にもないんやもん。」

なんかこの会話が今回の旅で結構印象的だった。健康な人は京都に旅行してあげてください、、、。

画像15

今回お寺とか神社を回って感じたのは、水路などは結構昔のお寺には残っていた。けど最近の観光地化した神社などはコンクリで埋めてるところもあった。昔の建設当初の人たちはおそらく土中の水の流れまで考えて建設していたけど、長い間にそのことを現代の人達は忘れてしまっているらしい。というのが所感です。今後も京都御苑の作業とか、細々とでもいいので続いて欲しいなあと思う次第です。

画像16









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?