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私の創作動物について

私は小さい頃からよく、オリジナルの動物を考えてました。特に犬をモチーフにしたオリジナル動物が多かったと思います。
最近構想中の一次創作で、また新たにできた創作動物や、幼少期に考えた創作動物にあらたな設定を加えたりしています。
今回は私の創作動物について書きます。


1.万里の猟犬

万里の猟犬はこのような見た目をしています。

犬の体に、イッカクあるいはユニコーンのような1本角、ペガサスや千里馬のような羽、しっぽは人魚のような尾びれになっており、顎にやぎのような髭を蓄えている生き物です。

「万里」という名の通り、万里という長い距離を、陸海空関係なくたった一日で駆け抜けることができます。人が犬と暮らし始めた大昔、犬たちは人と暮らすことを決めた個体と、人とは付き合わずに生きることを決めた個体に分かれました。
ここから、人と共に生きないと決めた個体が先祖となったのです。この時の万里の猟犬の犬種はまだひと種類のみでした。
また彼らは角から魔法を出すこともできます。
現在では、万里の猟犬もゴールデンレトリバーやシェパードなどといったあらゆる犬種がいます。これら人の手で生み出された、「普通の犬種」達が万里の猟犬と交配したことで、子孫は普通の犬種に角と羽と鰭と髭をつけたような見た目になりました。

創作中の小説では、舞台の一つである「王国」では支配者層の王族からエリート層にあたる者が万里の猟犬という扱いになっています。
最初に出しているカラー絵では、紫色のシェパードの万里の猟犬が王様の「チョスンダル」であり、黄色いシェパードは「ポンファテヤン」という名前で、チョスンダルの弟になります。

万里の猟犬は既に、私が小学5年生の時にはだいたいのキャラデザが決まっていました。MLPのアリコーンみたいな馬の魔法動物がいるなら、犬で似たような魔法動物がいてもいいじゃないか、というアイデアから産まれました。
既に万里の猟犬という生き物を考える前、下半身が人魚みたいに魚のひれになっている犬の創作動物を考えており、犬をただアリコーンみたいにするだけでなく、ここに尾鰭を加えたらオリジナリティが出るだろう、と思ってしっぽは尾鰭になったのです。
また、ユニコーンは創作物によっては髭があるので(マジックツリーハウスシリーズのユニコーンなど)、髭も付け加えました。(MLPのユニコーンにはありません)
一応その頃はたてがみも描いてましたが、流石に馬の要素が多すぎると現在は削除しています。

ところで、万里の猟犬という設定と、万里の距離を一日で駆けるという設定はつい最近、この歳になって付け加えられたものです。
最近、北朝鮮の文化や歴史が気になり、ようつべなどで色々調べまくり、その一環で千里馬(あるいは万里馬)に関する事柄やプロパガンダ絵画を集めていました。千里馬や万里馬についてばかり集めていたのは、ちょうど競馬に熱中し、その影響で馬も好きになっていたせいもあります。
千里馬は元は中国の古典で出てくる、優秀な名馬全般を指す言葉でしたが、金日成がプロパガンダに使用し、なおかつ有名な千里馬像を作る際に、「羽をつけたらどうか」と提案したため、北朝鮮の千里馬(万里馬)はペガサスみたいな見た目になったのです。
プロパガンダによって千里馬は「千里の道を一日で駆ける伝説の馬」という立ち位置になり、近年ではよりもっと国の建設計画や発展を進めようと、「万里の道を一日で駆ける馬」ということで万里馬も登場しています。
(もちろん、あくまで興味本位で調べただけであり、政治的な問題で北朝鮮の文化や歴史を調べた訳ではありません。ロシアの文化や歴史について調べるのとおなじ感じです。勘違いなさらないように)
ここからヒントを得て、このアリコーンと人魚の要素を合わせた犬の創作動物に「万里の猟犬」という名前をつけました。「万里の犬」だとちょっと弱い感じのネーミングに思えるので、あえて猟犬にしました。
しかも猟犬にすれば、猟犬がいつまでも素早く獲物を追いかけるように、彼らが万里の距離を素早く移動できるという設定と合致するかなと思ったのもあります。

2.ペスタウル


ペスタウルはこのような見た目です。

万里の猟犬とはうってかわって?恐ろしい見た目をした怪物になっています。
顔はペストマスク、熊の上半身と頭を持ち、下半身はうさぎ、しっぽは3本の狐のしっぽになっています。そして頭に鬼のような短い角があります。
熊のような強靭な腕の力と体力、体の丈夫さと、うさぎや狐のような圧倒的なジャンプ力を持ち、ペストマスクの口が開くとハギーワギーを思わせるような、細かくて細い歯がたくさんありますc
ペスタウルは万里の猟犬のようなあらゆる魔法は持っていないですが、鬼のような角が避雷針になっており、雷をキャッチしてはそれを自由自在に放って敵や獲物を一掃する能力まで持ち合わせています。現実にいたらぞっとしますね。

ある時、中世ヨーロッパで黒死病(ペスト)が流行っていた頃、黒死病で死んだペストマスク医者とうさぎと狐の死体を大量に食べた熊たちがいました。その熊たちの体内でペスト菌が突然変異を起こし、さらにその時に雷が彼らに落ちたことで熊達は新たな姿と能力を手に入れました。これがペスタウルとしてその後繁栄したという誕生秘話の設定になってます。

ペスタウルは万里の猟犬より圧倒的に歴史が浅く、今年になって急に生み出したキャラです。家族と車に乗って買い物に行ってた最中、急にこの姿を思いついたことがきっかけです。
ペストマスクってかっこよくて好きで、自分の好きなアーティストの平沢進さんは、2018年から19年あたりのライブで、助っ人の「会人」の2人組とともに演奏していましたが、その時の会人の2人は白いペストマスクをつけていたので、その影響もあると思います。

今の創作中の小説に出そうかどうかは考えており、話の都合上迷っているところです。
一応二次創作の方の小説にも出すか考えてますが、そっちも同じく出せるかどうか微妙なラインです。

3.光のうさぎ

最後に光のうさぎ。このような見た目です。

背中に大きなリボンがありますが、これは羽なので空をとべます。動きは普通のうさぎとは変わらないですが、言葉を喋ったり魔法を使ったりすることが出来ます。ただし万里の猟犬ほどのたくさんの高度な魔法までは使えません。
体は鮮やかな色をしており、上半身は薄めの色、下半身は濃いめの色をしています。ここに出ているうさぎは水色・青ですが、個体によって色は様々、ピンク・赤、黄緑・緑などがいます。

この水色のうさぎはもとは「フラワー」という名前でしたが、最近は本名が「トラジ」(朝鮮語で桔梗)で、あだ名が「フラワー」になりました。
まだ名前がフラワーのみだった頃は、「光のうさぎ」という種族ではなく、単にネザーランドドワーフにしていました。
フラワーことトラジのモデルは、かつて飼っていたペットのネザーランドドワーフの「うさはな」がモデルになっています。だからあだ名がフラワーで、名前も桔梗を意味するトラジになってます。
妄想代理人に出てくるマロミみたいな、ポップなカラーリングをした、自分のペットをモデルにしているキャラを描けないだろうかと思ったことが始まりです。大学2年生の頃に考えたキャラなので、この子も歴史が浅いです。
光のうさぎという種族は前述の通りこの子を考案した当時はそういう設定がなく、今年になって考えたもので、そのうち仲間にあたるうさぎも描こうかと思ってます。

光のうさぎは小説の王国の中だと、1番上ではエリート層の中間、1番下でも中流階級の中の中間にあたり、万里の猟犬程ではなくとも、そこそこいい待遇を受けています。

小説ではトラジが主人公であり、人間の方の主人公のすてら(最初のカラーイラストにあるチョスンダルに乗っていた女の子)とともに、居なくなった友達のうさぎを探しに旅に出るという話となってます。コンセプトは、小学校中学年の女の子に向けて作られた冒険ファンタジー小説のような世界観です。


自分の完全オリジナルの創作動物としての話はここで終わりですが、完全オリジナルではなくともケンタウルスなどのよく創作に出るようなキャラについてもそのうち話たいと思うので、またいつか続きを執筆しようと考えてます。

またこんど!

絵:鷺月子
文章:アリス中毒

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