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仕事で役に立つレベルでプログラミング学習しないと意味がない。

# 筆者

瀬田 雄登 SETA YUTO
学生時代に就職せずに独立したいと思い、プログラミング学習を開始しました。当時は周りに合わせて会社の中で働くイメージが湧かず、手に職を付けたいと思っていました。
その後、大学1年生の冬にウェブ制作会社でインターンをした後に独立。
現在、ウェブ制作を本業にフリーランスとして5年目にはいります。
プログラミングで独立したい方や仕事のキャリアを築いていきたい人たちに何かきっかけが与えられたらと思っています。

# はじめに

先日、1月29日にプログラミング初学者向けの座談会を開催しました。参加者それぞれにプログラミング学習に関する相談してもらい、運営のeclairメンバーが答えるという形で進めていきました。参加者は5名、運営は僕(@YutoSeta)と小林(@hideki_climax)の2名の計7名で2時間ほど開催しました。

# 最終的には仕事につなげたいはずなのに、仕事がみえてない学習者

今回も座談会を実施して感じたのは、実際の仕事のイメージを持たずして闇雲にスキルを追いかけている学習者が多いということです。正直うんざりするレベルです。

どこまでポートフォリオを作り込めばいいのか?どうやって就活にのぞめばいいのか?どういう会社に転職すればうまくいくのか?何から勉強したらいいのか?

そんな質問がたくさん飛んできます。でも、実際にその質問に答えてもほとんどは意味がありません。なぜなら、ゴールを具体的にイメージできていないからです。もしも、あなたが仕事のためにプログラミングを学んでいるのだとしたら、最終的には実際の仕事がこなせるかどうかでしか、評価はできないはずなのです。

フリーランスか会社員か、フロントエンドかバックエンドかはさておき、今回の参加者もみな、仕事のためにプログラミング学習をしています。それなら、実際の仕事がどういう風に行われていて、どういう形で仕事に貢献できるのかイメージしないと話がはじまりません。

Q1. ポートフォリオをどこまでつくればいいのか?

実際の仕事で、デザインもしたいならデザインも実績として見せなければならないし、コーディングだけならコーディングだけでもよくて、デザインはする必要ありません。募集要項に「WordPressもできると望ましい」と書いてあるならば、WordPressもできると胸張っていえるレベルで、実績をつくらなければなりません。実際の仕事で求められているレベルがわかっていないなら、まずはそこを理解するのが第一優先です。実際に仕事をしている知り合いを見つけて、無料でもいいから実際の仕事を目の当たりにしてみるとグッと仕事への貢献の仕方がイメージできるはずです。

Q2. どうやって就活・転職活動に臨めばいいのか?

理想の自分。現状の自分。理想の自分になるまでの学習コスト。就職までに残された時間。学習までの道のり。職にありつけるためには、様々なことを考慮しなければなりませんが、正直、近道はないと思います。ちゃんと調べて、ちゃんと手を動かしましょう。

楽して高単価のエンジニアとしてあっさり就職できるなら、世の中のエンジニア不足はとっくに解消されています。みんな地道な努力を怠る「怠け者」のくせして、問題に真正面から向き合う勇気がない「臆病者」です。仕事はこれからもずっと続けていかなければいけないからこそ、短期的に楽をしても意味がありません。焦る必要はなく、地道に努力を続けることが重要です。

まずは、いきなり高単価のイケイケの会社に就職しようと思うのはやめてください。もしもするなら、それなりの客観的な視点をもって、ある程度の才能で、そこそこの努力をした上で挑戦してください。

Q3. 何から勉強したらいいのか?

理解できないものにいきなり飛びつかない。理解できることから少しずつが基本です。仕事が目的なら、まずは実際の仕事を知ること。次に、仕事に実際に関係のあることを少しずつできるようにしていくこと。この順で勉強していってください。
仕事に関係のない言語やフレームワークを闇雲に勉強したり、自己啓発本やお金の稼ぎ方みたいな抽象的な本を読んで満足しないでください。そして、仕事を甘く見ないでください。具体的なイメージをもって、着実に前にすすんでいってください。

# 本当にやりたいことにまっすぐにすすめているのか?何度も自分を疑いましょう。

本を読むのもスクールに通うのもポートフォリオをつくるのもオンラインサロンにはいるのも結構なんですが、それはどれもこれも、仕事で役に立つためのプログラミングスキルを身に付けることが目的なのではないでしょうか?

もしそうなら、常に忘れてはいけない視点があります。

それは、
「実際の仕事で今の自分は役に立つのだろうか?」
ということです。

あれこれやっているうちに、
やりたいことから遠ざかっていたり、
ずれていたりしていないでしょうか?

人間は怠惰で臆病で、そして詰めが甘いところがあります。
エンジニアとして実際に仕事をしていない人は、
「自分に何が足りていないのか、何がわからないのか」
それすらわかっていないのですから、常に自分の仕事に対する解像度が低いことを意識しておかなければなりません。

# 自分の未来を信じよう。

たくさん疑ってきちんと調べて手を動かして。
手を動かしながら考える。走りながら考える。

そうやって、前に進むことができるようになったら、あとは最後まで自分を信じてあげられるのは自分だけです。
自分の未来を信じましょう。
誰に何をいわれようが自分なりに一生懸命に試行錯誤しながら、突き進んでいくだけです。

振り返ったときに、ああ、今まで努力を続けてきてよかったな。とおもえると思います。間違い無いです。

# まとめ

今回の座談会では、幅広い年齢の方に集まってもらいました。年齢は違えど、一人ひとり、プログラミングを勉強しようと思ったきっかけや背景があると思います。改めてそれを振り返って、もう一度ゴールはなんだったのか。見つめ直してまっすぐに進んでいってもらえたらと思います。

# eclairのメディアができました

ウェブ制作の現場で役に立てるコーディングスキルを身につけられるメディアを目指して、eclairで新しくメディアを立ち上げました。

https://eclair.media/

未来のコーダーに向けてわからないことに気づかせてくれる、道に迷わないためのメディアに仕上げていけたらと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

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