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テキーラでダイヤを作ろう

皆さんもちろんご存知のダイヤモンド。

最近、髪の毛から作られる人工ダイヤモンドも話題になりました。

そんな中、テキーラからダイヤモンドが作れることがメキシコの研究者によって発見されました。

そこで今回、一気飲みの代名詞、テキーラで作るダイヤモンドのレシピを紹介します。

ダイヤモンドを作る方法は2つ

1, 原材料に高い熱と圧力をかける。(自然界での生成を再現)

2, 水で薄めたエタノールを蒸発させ、素早く冷ます。(宇宙空間に漂うガスや微粒子の塊である星間雲内の化学反応を再現)

今回は2の方法でダイヤモンドを作っていきます。

なぜテキーラなのか

2のパターンでは水とエタノールの混合液を6:4の割合で作る必要があるのですが、テキーラのアルコール濃度は40%のため、ちょうどこの割合になります。

また、テキーラの水素、酸素、炭素の割合が、人工ダイヤモンドを作るのに最も適した割合であるのも鍵になります。

テキーラには水やエタノールの他に違う成分も入っているため、本当にできるのか疑問に思うかもしれませんが、実験では、無事生成に成功しています。

実際に作っていこう

①まず、実験用に開発された機器をメキシコにある研究室から拝借、もしくは制作し、テキーラを280℃まで加熱します。

②次に、気体となったテキーラを800℃まで加熱し、分子を分解します。

③こうして炭素の原子を孤立させ、温度をガクッと下げると、100〜400nm大のダイヤモンドが出来上がり。

実験では、この生成されたダイヤモンドをコーティング材に活用し、高い耐久性能が要求される切削道具などに利用したり、高い電圧を与える半導体、放射線検出器、光学機器などに利用されることに期待しています。

残念ながら、宝石として使われる1ctほどの大きさのものは作れませんが、大切にしているもののコーティングにこの方法をしようしてみてはいかがでしょうか。



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