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見方を変えれば対処行動

この記事は717文字です。


うつ病の利用者さんがいたとします。

IADL(日常生活動作:電車に乗る、計画的に買い物するなど)や

情報処理や日常生活の問題解決能力はある方。

受診はもちろん障害者年金の手続きなど、

ちょっと複雑なことも自分でできます。


ただ、プチパニックになってしまうことがあります。

しかしうつ病単独の診断で

いわゆるパニック発作というのは起こしたことがありません。

たとえば電話なりメールなりをしすぎてしまう。



普段のこの方を知らないと

電話やメールを受けた側はびっくりすると思います。


ここで、メールや電話を受けた側が

本人のパニック度合いや傾向を知っていると

「ああこれはいつも通りの反応、本当のパニックではなさそうだ」とか

「これは本当にパニックになっているな」と判断できます。


見方を変えると本人にとっては問題解決の対処法。

誰かに助けを求めて

困りごとを解決するために何とかしようととった手段です。


誰もがその人について理解があるわけではありません。

人それぞれ価値基準もちがいます。

対処行動だと知っていたとしても

電話やメールがたくさんくれば迷惑に感じることもあります。


その人の傾向を知ってみたり

どういう生き方、

どういう対処行動をとってきたのかを知って

本人と周囲が不利益にならない方法はないか

一緒に対処方法を考える。


電話やメールをしてもいいけど

返す側は「何回かに1回、何日かに1回しかできないこともあるよ」

という約束事でも、本人には安心材料に繋がったり、

電話やメールが減るということもあります。


起きている問題点に注目したくなりますが

原因や傾向を知ることは大切ですね。



誰かに助けを求められるというのは強みです。


お読みくださりありがとうございました。


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