インシデントカンファレンスの空気を変えるには…
この記事は779文字です。
正義って、ある面から見れば正義ですが、
他の誰かにとっては正義とは言えないこともありますね。
自分の価値観を大切に行動し、
自分が信じたものや守るべきものを守っていくことは大切ですが、
ニュートラルに見る姿勢、
一段上から俯瞰して見る姿勢は忘れずにいたいものです。
医療現場におけるインシデント関連はよくあることですが、
正義の名のもとに、ミスした人が責められる構造となりやすいです。
正義かもしれないし正論かもしれないけど、
ちょっと待って。
と言える勇気がなかなか持てません。
その「ちょっと待って」を
出せる方法を、参加中のコミュニティで共有しました。
①そもそものこのカンファレンスの目的について確認する
(司会はあらかじめカンファレンス前に宣言しておく)
②既に報告が済んでいることを蒸し返しそうなときは
「これはもう報告済んでますよね」と確認する
③おとぼけ系の発言で①②をしてみる
④インシデントの中でもできていた点に目を向ける(この不具合を疑うことはできた、医師に報告できた、など)
さらに、オーストラリアでは
会議のルール、言葉の定義、個人を責めない
ことも共有事項となっているそうです。
私はインシデントカンファレンスの
殺伐としがちな空気を変えられる自信がなかったのですが、
事実を整理する方に目を向けるというのであれば
できないこともない…かなと思います。
本来従うべきルール、
そうなるのが望ましいとされるやり方というのはあります。
それに基づかない対応をした場合は改善が必要ですが、
一番の目的である患者さんの安全が守られたのであれば、
それに関しては良しとすることも大事かと思います。
自分が正義だと思っているものは本当に正義なのか
考えることを忘れずにいたいです。
以下は、過去記事引用です。よろしければ参考までにご参照ください。
お読みくださりありがとございました。