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可視化できる看護?「看護必要度」② ~「精神科病棟は○○だ」と言われて

この記事は892文字です。


「精神科病棟は○○」にモヤっとする

こんなことを言われて
モヤっとしたことのある看護師さん、いませんか?

「精神科病棟は楽だ」

私は一般病棟も精神科病棟も経験しています。
病院は生命の危機への介入が優先されますが、
何をもって「楽」なのかにもよるので
否定はしませんが、モヤっとはします。


可視化されない看護があるからではないでしょうか?
可視化できる看護?「看護必要度」』という記事で

記録上可視化される看護(看護必要度評価)

についてお話しました。今回もこの表現でお話しします。


可視化されないマンパワーと時間

身体拘束の管理を例にとります。

身体拘束したことに起因する看護必要度項目はありますが、
それ自体の看護必要度はありません。

例えば「起き上がり」「寝返り」。
身体拘束は、ベッド上安静を強制的に作り出す状況。
「起き上がり」「寝返りは」自力で「できない」と評価します。

体力があり自立している患者さんは
拘束されていても起き上がれてしまうことがあります。
また、医師の指示で一時開放をする場合もありますが、
こうした場合でも
当日最低レベルでの評価なので、「できない」となります。

腹部・四肢(両腕両足)拘束されている患者さんの場合は、
そこまでしなければならないほど状態が悪いといえます。

一時開放後の再拘束中に、突然興奮したり強く抵抗することもあります。
患者さん・看護師ともに傷つかないように
医師の指示が確実に行われるためには、時間も人手も必要です。

身体拘束管理については
精神保健福祉法での規定はあり、毎年監査もしますが、
看護必要度とは別の業務です。

医療機器などの複雑な業務は少な目なので
その点は「楽」といえますが、
マンパワーと時間が必要になりそうでないこともあるのです。
なので、もう少し評価されてほしいと思うのは正直なところです。

精神科に限らず可視化されない看護、どんなものが思い当たりますか?


次回以降この続き、

③ あの看護、ここに含めれば可視化できたかも
④ ~○○は危険行動に含まれない!?

といったことについて触れていきます。



専門的な話もありますが、
お読みくださりありがとうございました。

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