映画と音楽

今更ながらですが、映画はエンディングで印象が決まりますね。ここで音楽が重要な役割を担います。私にとって印象深いエンディングを紹介します。

ミッドナイトエクスプレス
トルコから大麻を持ち出そうとしたアメリカの青年が投獄される。当時欧米と国交のなかったトルコ。刑期終了間際のこの青年は、政治的駆引に利用され、再裁判により終身刑へ。脱獄を企てる。実話。
刑務所内の描写が酷く、トルコ人には非常に評判が悪い。しかしアカデミー賞をはじめ映画祭を席巻した名作。
最後のエンディング、鍵が階段に投げつけられた瞬間、エンディング曲が流れる。生まれて初めて映画で胸が騒ついた。



戦場のメリークリスマス
太平洋戦争中、日本軍捕虜収容所での日本軍と捕虜に起る不穏な日々を描く。
エンディングは。
戦後、捕虜を現場で仕切っていたハラ軍曹の処刑が決まる。その処刑前夜、かつて捕虜だったローレンスが、ハラの元へ面会に訪れる。ハラが捕虜収容所時代のクリスマスの夜を語り出すと、静かにエンディング曲が流れ出す。最後にハラ軍曹の顔が大写しになり、「メリークリスマス ミスターローレンス」と言い暗転と同時にエンディング曲はサビへと。

この二作品はエンディング曲の入り方が、印象的です。曲が入った瞬間、心が持っていかれます。両作共名作の誉れ高く、音楽抜きに語られる事はありません。他にも音楽と共に語られる映画のエンディングは数多あります。

映画にとって、映像と音楽は両輪で成り立つものですね。

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