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機材の進化

CANONがフラッグシップEOS R1を発表。同時にハイアマチュア向けのEOS R5MarkⅡも発表。凄いスペックで驚いた。値段も凄いけど。
オートフォーカスや連射に関しては、これ以上何を望むの?というレベルだ。スポーツ報道や野鳥、航空機を撮るなら最強だろう。こう言うと何だけど、アマチュアでも難しい現場をソコソコこなせるのでは?と思える。

自分のカメラは1世代前の普及機EOS R6。しかし、これでも驚異的な性能を誇る。大型の鳥ならトラッキングを外す事は無い。

考えてみたら自動運転の為のカメラが開発されている。これくらい出来る事は不思議ではない。今やオートフォーカスの技術は、人の目を完全に凌駕している。
オートフォーカス以外でも暗部の強さ、正しい色再現、ブレを補正する機能は驚くばかりだ。この辺はiPhoneのカメラでも手軽に使える。

これにミラーレスならではの明るいレンズを使ったボケ味、RAW現像を使った加工を施す。すると結構簡単にプロっぽい写真が撮れる。自分もミラーレス買って直ぐは、これに感激したものだ。
しかしこの技術の進化は、大量の自称プロカメラマンを産んでしまった。機材を揃えれば、ポートレート的な記念写真はソコソコ撮れる。それで満足なお客様もいるだろう。となれば、価格競争も熾烈になる。そこでSNS界隈では、マウントの取合いが始まる。

プロっぽい写真は意外と簡単に撮れるのだが、本当のプロカメラマンの技術は深い。しかしこの領域は地味だったりする。
例えばブツ撮り。簡単そうでプロの仕事にするのは難しい。ECの為の商品撮影は、ディテールをハッキリ確認出来る必要がある。色の正確さは必須である。ライティング技術とホワイトバランスコントロールがキモである。これが確りしたロジックとデータ管理があってこそ。今まで雰囲気重視で撮っていたお気軽カメラマンでは無理。
餅は餅屋。

お気軽カメラマンの大量出現は、カメラの技術進化もあるが、Instagramの影響も大きいと思う。
ボケ味と淡い色味が人気のInstagram。そういった写真に共感の意味「いいね」が集まる。難しいライティングが無くても良いのだ。ホワイトバランスも細かなコントロールは不用。ここで大量のフォロワーを稼いだカメラマンがプロへ大量転身。しかし実際仕事を得るのは難しい。とりあえず安価に仕事を受ける。主に出張カメラマンとして。価格破壊発生だ。学校写真なんか顕著。記念写真もお安くなった。
本当のプロカメラマンは、早々にこの分野から手を引き出した。
やはり本当にプロを目指すなら、スタジオスタッフや有名プロのアシスタントが本来の道だろう。Instagramからプロ転身組は、殆ど1〜2年で消えている。

急がば回れ。地道が確実で早い。

と、素人の意見。
素人で趣味で楽しむ身では、機材の進歩は嬉しい限り。しかし本当のところ、現在の機能で充分。不足は知識と経験で埋めていくのも楽しみだ。

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