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保育園でのコミュニケーション支援

Q.お友達と遊びたいみたいなんですが、関わり方が一方的で、お友達が嫌がっていることにも気付いていないんです。どうやって関わりを伝えていったら良いのか悩んでいます。

訪問記録シリーズ/A-2

オモチャの共有①

今日は組み立てオモチャを先生に要求しました。
他の子ども達がオモチャを手に取ると、床をドンッと踏んで怒った様子でした。その際、大人の顔を見ることなく(大人を頼ろうとすることなく)、子どもへ直接伝えようという意思が感じられました。
子ども達はAさんの行為に気付きませんでしたが、数分後には気持ちを切り替えて他のオモチャを手に取って遊びはじめました。

子どもとの遊び方①

どう遊んでよいか分からない様子でしたので、訪問支援員がモデルを示して(組み立てる様子を見せて)から、Aさんと一緒に組み立てを行いました。
ティアラのような形になると、近くの子どもの頭に載せに行くAさんでしたが、相手の子どもは急に頭に載せられて驚いた様子でした。
訪問支援員が「ティアラ見たいだよね。可愛いねー。」と、ティアラを頭に載せた子どもに声をかけるとAさんの意図を理解して笑顔で受け入れてくれましたが、その後も何度も何度も後ろから急に頭上に載せられたため、顔をしかめ始めました。

訪問支援員が子どもの肩を優しくトントンと叩き、相手の子どもが気づいたら頭の上に載せました。さらに、「どうぞ―。」と言いながら手掌(てのひら)を上にして、両手を相手に差し出すジェスチャーをやって見せました。次に、訪問支援員がAさんの手を動かして一緒に実施しました。
すると、自分から子どもの肩をトントンと叩き、合図を送れるようになりました。忘れているときには「トントンだよ!」と一言伝えるだけで、トントンと肩を叩いて知らせることができました。相手の子どもも、Aさんが事前に知らせてくれるようになったことで、笑顔でAさんのプレゼントを受け入れてくれました。

次の課題と対策

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