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現在マイナス空間で(生存報告)

 昨年10月以来、生まれて初めての独り暮らし。正確には30年程前に大阪のボロアパートで独り暮らしした事があるのだけど、一軒家に二人で住んでいて同居の母が入院したという事象がまるっきり違う。生活は引き続きしなければならない。
 母は我が家に嫁いで60年近くも家を回して来た。小生のマイリズム、マイルールをまだまだ整備しなければならない。

 母のやっていた何気ない炊事掃除洗濯庭掃除が一気にのしかかって来たのだからある意味大変だ。救いはおカネは何とかあるという事だ。毎日のように入所している施設へ面会へも行くのだけど、もう先は長くない。

 うっかりするとあっという間にゴミ屋敷になってしまうほど生活ってのはゴミが出る。雑草も元気なものだ。同じ空間を共有していた母の荷物もある程度片付けなくてはならない。

 30年程前、我が家の祖父が逝ってから、姉が嫁ぎ、祖母が逝き、父親が逝き、その間認知が進んで行った母方の祖母を送って墓じまいまでやって今はある意味「最後の大仕事」だ。
 その間、我が家から旅立った人達の荷物は実は手つかずのままだ。

 片付ける前には、一旦散らかる。ゴミも出る。
 どのみち小生が最後になるので、無理して片付ける必要に疑問を感じながら毎日少しづつ家の大片付けをやっている。家を解体するにも「空っぽ」だと費用が安いらしいけど、三代住んでいる家。片付けるのは不可能だ。

 うっかりするとゴミ山に埋もれてしまう。

 今年は組長も回って来る。

 今はまだ雌伏の時。至福の時はいつ来るだろう。生存報告でした。

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