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夢の話[魂ハッキング]


私は幼少時から夢見体質だ。

夢見体質といっても白馬の王子様がどうした、の方ではなく、がっつりレム睡眠体質ってこと。ほぼ毎晩、夢を見る。せっかくなので、見た夢はだいたいメモっておく。

それもあってか、頭が硬いという自覚がありつつも不思議な話やスピリチュアルな話にはかなり寛容な方だと思う。

それにひきかえ、私の姉はスピリチュアルな話や不思議な話には懐疑的なお方。私が一生懸命話す不思議系な話を、ちゃんと聞いてはくれるけどどこか作り話か何かを聞くように「へえ〜?」と懐疑的な表情と適当な相槌をうつだけであまり関心はなさそう。

ふだん姉は不思議系番組もサイトも見ない。もっぱら地上波ドラマとワイドショーとバラエティ専門の普通の昭和おばちゃんだ。

しかし、同じ遺伝子を持っているのか、そんな姉も昔から面白い夢をみる人だ。それが本当に不思議というか面白いというか。

姉はときどき、時空を超えたような夢をみる。自分ではない目線のここではない世界の夢とか。スピリチュアルに関心がないわりに、何度か幽霊をみたりしている。不思議な人だ。

昔からいろいろ聞いていたのを思い出したので、ちょっとやりとりを整理してまとめておこうかなと思いました。



アフリカの女の子


ある日、姉はアフリカかどこかに住んでいる女の子になった夢を見たそうです。

以下原文。


夢の中で気づくとアフリカかどっかの一軒家にいるんだよ。
何故か家の回りをぐるっと金網で囲んでいて、その金網の破れたところを直してるの。針金で雑にその破れをつないでるんだけど、どうやら金網の外はジャングルなんだよ。ジャングルの中に家があって、金網で守ってるようだった。
補強の作業を夢中でしていてね、金網の囲いの一部がどうやら出入り口で、その扉が開いていたのね。しっかり閉じてたはずなのに。で、ふと見たら近くの木の枝にヒョウが乗ってて、こっち見てたの!
ドキーッとしたよ。
もう、怖くて声も出せなくて、気づかないふりして、そーっと扉を閉めて鍵をガチャンとおろして、ヒョウの注意をひかないように、ゆっくり下がっていって。途中から走って家の中に逃げ込んだんだ!
最初の日はそれだけだよ。


なんとその後、この夢の続編を見たそうだ!



次は、何日か後に見た夢でね、
今度は家の中にいたよ。
窓からの景色が、家の回りを囲む金網と外のジャングルだったので、前と同じ場所だって思った。
そしたら太った黒人のおばさんが来てさ、
「あんたももうそろそろお年頃なんだから、お化粧した方がいいわよ」とかって言って口紅をくれたんだ。
受け取って、開けてみたらね、あずき色の口紅でさ(初めての口紅にしちゃどぎつい色だなあ)と思いつつも、その口紅つけてみようと思ったから部屋の中の鏡の前に立ったらね、
ぬわんと!
私、黒人の若い女の子だったんだよ。
15なのか20なのか年齢がよくわかんないけどビックリした!
口紅つけたら、まあ意外にもナチュラルに馴染んでいて、あずき色にも納得だったよ。
そういえば学校に行くカッコだったかも。高校生だったのかなあ?

とのこと。(しつこいようですが姉は昭和バリバリのおばちゃんです)

私が驚いたのは、見かけ設定が誰かと入れ替わっておきながら、姉の自分自身の「意識」がそこにあること。知らない誰かが出てきて、それを眺めている夢ではなくて、その知らない人そのものの目線を持っている。

はじめ聞いた時には、本当に不思議で「それは時代的にはいつくらいなの?例えばさ、前世とかの記憶の可能性は?」などと聞いて見ましたが、時代はよくわからないとのこと。家の感じや状況的に、そう昔でもなく割と近代のようらしい。

例えば、普段からアフリカの文化に興味あるとかならまだ分かるが、全然ないし、何かそれらしい番組か映画を見たかと聞いても、そんなもんはいっさい見ていないという。

前世でなければ幽体離脱か何かと思ったが、その場合は自分が自分を見ていることが多いように思う。

この場合は他人の「意識」の中に入って客観的に見ているようだ。

それなら一時的に魂がお互いに入れ替わったか、一時的に魂をハッキング?したのだろうか。

もし魂が入れ替わっていたのなら、そのアフリカの女の子は夢の中で、東洋の平たい顔のおばちゃんになっていて、さぞ驚いたことだろう。

姉の魂ハッキングはこれだけではない。


あざとい女の子


今度は日本の女の子に。


私は久々に他の人になった夢を見たよ。
夢の中で、私は若い売れない女優もどき?なの。
父親はどうやら大御所芸能人らしいんだけど、それは誰かよくわからなかった。

んで、その夢の中の宿主は
やたらキ○タクに近寄っていっては、演技のこと聞いたり、何かとベタベタするんだよ。
キ○タクも大御所芸能人の娘だからということで、そうそう無下にも出来ない。
そこそこ話も聞いてくれるし、感じよく接してくれているんだ。
夢の中の私はその女の子なんだけど、どこかで(あざといなあ)と思うほど、接近する理由を作るの。
二人きりになろうとしたり、自宅に(和風のお宅だった)呼んだり。
まあ、話してみるとやっぱりキ○タクカッコ良かったので、私もその行動を特にやめなかったけどさ。
でも、その父親は自分の娘の魂胆見え見えの行動に別室で怒り狂ってた。
私はその後、目が覚めたけどさ、夢の中に残った彼女はそうとうパパに怒られたと思うよ。


聞いた時そのあざとい感じ、妙にリアルだなあと思いました。それと大御所芸能人って誰なんだろう?実在していたりして、と姉に誰だか思い出せないのかと聞いたけどわからなかったみたい。

ちなみに姉はキ○タクのファンでもなんでもありません。テレビは流し見しているけど芸能人にはかなり疎いので、昔から誰かのファンとかいうのを聞いたことがない。

やっぱり、入れ替わっているというより、夢の主人公の女の子の思考・行動をそのまま見ているようです。他人の思考と他人の行動なんだけど「自分が」その行動をコントロールすることなく、ただ見てる。そんな感じだそうです。

前のアフリカの女の子の時と同じで、主人公は姉ではない別の子なんだけど一時的にその一部始終を見ている。なんとなく守護霊とかハイヤーセルフ目線なのだけど、この場合他人だからどうなんだろう??やっぱり新手の幽体離脱か魂ハッキングとしか思えない。

魂をハッキング。

ただ「意識」は無意識以下、集合的無意識につながっている。夢は無意識下の出来事なので、不意にその下の集合的無意識に入って、別の人の表層にひょっこり顔を出したのかもしれない。だとしたらこれも一瞥体験の一種なのだろうか、とも思う。

そうやってよくよく考えたら、普通な姉は探求中の私よりずっとスピリチュアルな人のようです。本人自覚は全くなさそうだけど。













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