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考え方のためのnote

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#日記

大切なのは「決して諦めない」こと - レディー・ガガのアカデミー賞受賞スピーチと年の瀬に思うこと

2023年も残すところ本日のみとなってしまいました。 コロナ禍のゴタゴタがやっと終息に向かってきたと思えるようになってきた2023年は、パンデミック中に味わった滅多にない貴重な体験を振り返りながらも、リアルな生活の喜びと尊さを噛み締める1年間でした。 激動のこの数年間で、思い描いていた将来の設計図が予定通りに進まなくなってしまい、まわり道や変更を余儀なくされた時や、挫けそうになった時に時々思い出す映像と言葉があります。 それはレディー・ガガが2019年2月24日に、第9

収入は努力や能力ではなく、需要と供給で決まる

ニュージーランドでワイナリーツアーに参加したとき、行く先々でいくつものワインを試飲させてもらいました。同じワインといっても、味は千差万別です。値段もそれぞれで、千円程度のものから数万円のものまで、各ワイナリー様々なグレードを取り揃えています。ワインには明るくないため、正直味の違いはよくわかりません。美味しいと思うものが安かったり、その逆だったり。 この値段の違いは一体どこからくるのか?と疑問に思い、とあるワイナリーのガイドさんに聞いてみました。「こっちのワイン(安い方)は、

なぜいま、ブランドストーリーが疎まれているのか。

どうも、桜井です。 今日気軽にツイートした内容が思ったよりも皆さんに反応いただいていたため、↓をイシューにもう少し深く考えてみることにしました。 まず、ブランディング・マーケティングを生業にしている私のスタンスをお話をすると、私自身はブランドがストーリーを語ることは賛成です。しかし、ブランドストーリーは手段であり、目的ではありません。 ストーリーを語る目的はユーザーの態度・行動変容であり、結果として企業の利益創出であるはずです。 昨今のブランドストーリーには、期待をし

「チャーミングな図々しさ」が最強のビジネススキルである理由

先日、とある企業の広報担当の方とお話しをしました。拙著のPRとその企業のPRでコラボができないか、というミーティングです。とても感じのいい方で、つい話がはずみ、30分の予定が、終わってみれば1時間ほど経ってしまっていました。結果としてその企業にとてもいい印象を持ったので、ミーティングが終わったあと、ウェブサイトをもう一度じっくりとチェックしてみました。広報は会社の顔である、という好例ではないでしょうか。※ここからは、事例を特定できないように事実を脚色しています サイトはとて

よく聞く「メタ認知」とは何なのか。それがストンと腹落ちした物語

以前勤めていた会社で、人事主催の管理職向けトレーニングに「瞑想(メディテーション)」が取り入れられたことがありました。その研修は、毎週金曜日の午後に、約半年をかけて数十回にわたり行われるプログラムでした。毎回そのはじめに、机を取り払った大きな会議室にパイプ椅子でサークルをつくって、20人くらいの参加者が全員瞑想をするのです。 時間は3分くらいだったででしょうか。メディテーションタイムの終了は、よく響く錫のチャイムの音で告げられます。なんでそれが錫のチャイムだとわかったかとい

「成長」を意識する人が、「貢献」を意識する人の成長スピードに絶対敵わないワケ

3月は振り返りの時期。4月からの新年度を迎えるにあたって、今年度一年で自分がどのように成長し、来年はどんな成長を成し遂げたいのかを考えている人も多いかと思います。そんなタイミングで、過去何人もの部下や後輩、メンティーの成長を見守る中で、また自分自身の経験を振り返る中で体系化した「仕事における成長」についての持論を、僭越ながらまとめさせていただきました。見出しを見て興味が湧けばお読みいただき、ぜひ皆様のご意見をおよせいただけると幸いです。 仕事の成長は7割が実務、2割が上司の

「お館様」は現代にタイムスリップして世界最先端のリーダー論を学んでいる

漫画「キングダム」はビジネス書である、と銘打ったプロモーションが話題になりました。私も愛読者ですが、確かに同書はただ面白いだけではなく、リーダーシップを学ぶ良い教科書になっていると思います。しかし、私が「ビジネス書」として「キングダム」以上におすすめしたいのは、みなさんご存知の大人気漫画「鬼滅の刃」です。 キングダムで学べるのが伝統的なリーダーシップだとしたら、「鬼滅の刃」には、その舞台こそ大正時代ですが、リーダーシップ論の潮流から見ると「世界最先端」といっていい、現代にお

ないのはデータじゃない。仮説なんです。

なくてもいいけど、あれば人生が豊かになる。そんな雑貨のような知識を集めた「知識の雑貨店」というマガジンを運営しています。 そんなマガジンの2本目である本作は、学生さんでも新卒さんでも、誰もがデータの力を活用できる、そうするともっと人生が豊かになる、という話なのですが、データそのものの話には一切触れていません。 というのも、データの力を活かせないのは、多くの場合データ分析が難しいからではなく、まず仮説を考える、ということをしないからだと思うのです。 「ニュートンのりんご」