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個人でネットショップを開設する時のベストプラクティスとは?

誰でも手軽にネットショップを作れる時代

インターネットやスマホが普及し、誰でも手軽にネットショップを作れるサービスもどんどん増えてきました。僕がEC業界に関わりはじめた15年前のことを思い返すと、ものすごい進化です。

当時はまだまだインターネットで買い物をするのに不安を感じる人も多かったですが、売るにも買うにも、ほんとに便利な時代になりましたよね。

とはいえ、「これからネットショップをはじめよう!」と思っている方には選択肢が多すぎて、逆に、どのサービスを使ったら良いのか?と悩むこともあるようです。

僕の本業では「会社が運営するショップ」を作りあげていくことがほとんどですが、知人などから「個人のネットショップを開設するにはどれが良いの?」と相談を受けることもまれにあるので、この機会に「個人のネットショップ」についても記事にしていきたいと思います。

どのネットショップサービスを使うべきか?

この問いに関しては、個人運営のネットショップの場合だと個人的には「BASE」一択だと思います。
少し調べている人なら「Shopify」など他のサービスも気になるところかと思いますが、やはり個人で最初にはじめるには少しハードルが高いかと思います。

BASEの良いところは「使いやすさ・簡単さ」だけではなく、いちばんのメリットは「無料でショップが開設できてしまう」ことです。
個人販売では商品点数もまだ少なく、認知度も低いため、最初からガンガン売れるとは限りません。
それなのにショップ運営の固定費用が毎月かかってくると、赤字になりやすいのです。
最初から本格的なショップを作ろうとしすぎて「続けることができなくてやめてしまった。」というケースも僕はたくさん見てきました。

  1. まずは「始めてみる」。

  2. そして「楽しんで続ける」。

  3. さらに「ライフワーク」となっていく。

そういった姿勢がショップを育てる上では、意外と大事になってきます。

この点、BASEではムリに焦って稼ごうとしなくても、自分のペースで、じっくりファンを増やしていくことができます。
後ほど解説する集客や販売戦略にとっても、これは大きなメリットとなるのです。

ネットショップは自動販売機ではない

僕がセミナーなどで、まずお伝えすることは「ネットショップは自動販売機ではない」ということです。
ショップを開設したからと言って、何もせずに勝手にチャリンチャリンと売れていくことはないですし、
逆に手間ひまをかけてあげれば必ず反応が返ってくるところが、ネット販売の楽しさだとも言えるでしょう。

いくらオンライン上といえど、れっきとした「一つの店舗」であり、インターネットの向こう側には「人」がいます。
どれだけネットが進化しても、「人と人とのやりとり」であることは意識しないといけません。

個人運営ショップならではの販売戦略

上記をふまえて、同じネットショップでも「個人運営のショップ」と「会社運営のショップ」では、売るための販売戦略も異なってきます。

会社運営の場合、お金や人手をたくさんかけて運営することができますが、個人運営だとなかなかそうもいかないでしょう。

では、個人運営のショップはただ負けていくしかないのでしょうか・・・?
そんなことはありません。

逆に、個人運営ならではのメリットもあります。
それは、「自分自身とショップをイコールに考えられる」という点です。

個人運営ショップはファンづくりがしやすい

会社運営の場合は「ショップに対してお客さん(=ファン)をつけていく」ことになりますが、
個人運営の場合は「自分自身に対してお客さん(=ファン)をつけていく」ことができるので、
お金を使って過剰な広告をせずとも、SNSなどで自然な集客やファン作りを行うことができます。

これは会社運営ショップにはできない販売戦略と言えます。

自分自身にファンがつけば、仮に同じような商品が他で売っていたとしても、ファンは「あなたから買いたい!」と思うはずです。

実際のところ、個人運営のショップの場合、あなた自身の趣味や特技が反映された商品を取り扱うことになるのではないかと思います。
つまり、ショップや商品はあなた自身の写し絵のような存在です。

最近の消費行動は"共感"が購入の決め手になることが多いと言われていますが、企業よりも個人のほうが「人」を感じれるぶん、共感は生まれやすい状況にあるでしょう。

だからこそネットショップは「自動販売機ではない」し、「人と人とのやりとり」なのだと思っています。

個人運営ショップのマーケティング

ネットショップの場合、街のお店のように「通りがかりに立ち寄ってみた。」ということがありませんので、まずお店を知ってもらうことが必要となります。

企業も個人も、ネットショップでやることは

  1. 集客(知ってもらう)

  2. 共感(欲しいと思ってもらう)

  3. 販売(注文してもらう)

これだけです。
が、とにもかくにも、まずは"集客"してショップが認知されないことにはどうにもなりません。

いまはネットショップが簡単に開設できるぶん、他のショップも星の数ほど存在します。その中で検索結果に表示されることも厳しいでしょうし、うまくアクセスしてもらっても、企業運営のショップに比べて信用度や見劣りされてしまうこともあるでしょう。

SEO対策は必要?

少し勉強された方なら、検索結果に上位表示されるためのテクニックとして「SEO」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
ですが、これらは当然、企業運営ショップたちがお金をかけて取り組んでいくので、なかなか勝ち目はありません。ショップの「デザイン」も同様です。
そんなところで勝負するくらいなら、個人発信しているInstagramやFacebook、TwitterなどのSNSとか、YouTubeやTikTokの動画発信を組み合わせて勝負したほうがよほど良いと思います。

実際、僕の知人にもBASEで販売している人は多いですが、皆さん個人アカウントのSNS発信を起点として集客されています。
SNSは単なる広告とは異なり、「趣味や特技」「興味のあること」「主義・思想」などとともに『自分自身の活動の一貫』として商品の紹介をすることになりますので、"集客"だけではなく同時に"共感"を生んだ状態でショップに訪れてもらうことができます。

「ハンドメイド作家さん」や「オリジナル商品のデザイナーさん」、「農家の方」や「地元の特産品を売っている方」などは、こういった方法でショップを育てています。

面白いことに、個人運営なので商品点数は少ないことが多く、集客できればすぐに完売することも多いという「謎のプレミア感」が出ているところは、EC業界人としても非常に興味深い現象だな。と常々感じています。

顔出しは必要?

ちなみにですが、これには必ずしも顔出しをする必要はないかと思います。あくまでメインはあなたの「活動(=趣味や特技、好きなこと)」なのですから。

たとえばハンドメイド作家さんだったら動画で手元を映すだけでも良いわけですし、洋服を売るのであれば顔から下を映したりだとか、いろいろやりようはあるのではないかなと思います。

楽しむことが何よりのマーケティングだ!

要は、あなた自身が「趣味や特技、好きなこと」を心から楽しんでいる様子が伝わることが"集客"や"共感"を生むためには大事な要素なんだと思います。
その延長線上に、商品があることが大きなメリットとなるでしょう。
まず個人にファンがついてから、後でショップが人気になり大きく育っていく。というパターンもあります。

実はこれは、最近の企業運営ショップさんも同じで、自分たちの活動を楽しんでいるところのほうが結果的に売上として繋がっているケースが多いのです。
今の時代の特徴的なところだな、と感じています。


まとめ

個人運営のネットショップ開設について、個人的な見解や経験則も踏まえてざっと書いてみましたが、いかがだったでしょうか?
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誰でも簡単にオンライン販売ができるなんて、本当に素晴らしい時代になったものだなと思います。

これからもEコマースの進化は続きます。日々、学びの連続です。
良い情報があれば、どんどん記事にしていこうと思います。

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