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ドレッドロック

キューティクルが正常ならば、どんな毛でもフェルトの原料になります。ドレッドヘアのように人毛もフェルト化します。

フェルト化の特徴

 毛に蒸らした状態で圧力をかけると、きつく絡み合った繊維の集合体になります。これが起こるのは毛幹が「キューティクル」という細胞の層で覆われているからです。
 キューティクルは湿度の高い環境におかれると開きます。この状態で物理的な振動や圧力を加えると、キューティクルが互いに噛み合い、絡み合って離れなります。

  人工的にドレッドヘアを作る場合、頭髪をクシで逆立てて絡ませたり、パーマをして三つ編みを絡めてゆくなどの方法がありますが、髪質によってフェルト化のしやすさは異なるため、施術する際は毛髪への深い理解と、髪質に合わせた取り扱い方を心得ていなければならないと言えます。

ピアノのハンマーカバー、フェルトペン

 フェルトは、丈夫で、さまざまな製品に利用されています。その性質は毛髪のコルテックスの中がケラチンタンパク質で満たされた細胞が、しっかり結合した状態になっていることが影響しています。

 その結合が毛幹に強度を与えているため、フェルトは軽量で、高圧集中的な振動、過度の伸長に耐性があります。また、熱と電気の伝導性が低いため、高温、電流、火にも強いです。

参考文献

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%88
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9

カート・ステン著 ; 藤井美佐子訳「毛の人類史 : なぜ人には毛が必要なのか」太田出版(2017)

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