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人気のないずいきを調理してみた。

みなさん、ずいきって食べたことありますか?

里芋のくきの部分で農家の方はおなじみだと思うのですが、このずいき、下処理が大変なのです。

このずいきをわたしの会社の嘱託のおじいさんがしょっちゅう持ってくるのですが、他の社員の人は好きじゃなかったり下処理が面倒なことを知っているのであんまり貰っていく人がいないんですよね。

その嘱託のおじいさんも、いらなければ捨ててもらってもいいと言ってくださるのですが、それもなんだかかわいそうなので、少しだけいただいて食べてみることにしました。

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こちらは茎の部分だけ切ったもの。電車通勤なので紙袋に入れるために大きさをそろえてきました。

そのままでは灰汁が強いことは知っていたのですが下処理のしかたは全然知らないので、検索をかけてみると、たくさん下処理の方法が出てきます。やはり里芋を植えられている方はよく調理するみたいですね。

このずいきという野菜、実は結構古くから日本人にはなじみのある食べ物だったんですよね。

戦国時代には味付けして乾燥したずいきをいくつか縛って、いくさの時に肩に引っ掛けて非常食にしたとか。

戦争中でも栄養のある食べ物がないときに食べられてた「いもがら」っていうのもこのずいきの事だと思います。

で、下処理はまずは外側の皮を剥いていき、酢水に1時間ほど漬けて冷蔵庫に入れておきます。

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ずいきの断面は中が空洞の穴が集まっているので、よく浮いちゃうんです。全体が酢水に漬からないので、ラップをしてガラスボウルで重しをしておきました。この状態で1時間ほど待ちます。休みの日じゃないとちょっとできませんね。

その後、鍋に入れてまた酢水をつくり、3分ほど茹でる。これで下処理が完了します。

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茹でていくとこんな感じで、赤い色が抜けていき緑色になっていきます。

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そして茹でたあとの灰汁がピンク色になっていきます。なにか布を入れたら染められそう。

娘との2人家族でたくさんは食べられないので、下処理したものをすこし実家に持っていくことに。そういえば、ずいきを食べた感想聞いてなかったですね。

このあと、厚揚げや人参と一緒にめんつゆを使って煮物ににしました。

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めんつゆを使うとまず味は失敗しないので、煮物を作るときはよく使います。

初めてのずいきの食感は、皮をむいたナスのようでした。でも不味いというわけではないですね。おいしいです。

娘はナスが苦手なのであまり食べませんでした。

初めてずいきを調理してしばらくたってから、また嘱託のおじいさんがずいきを持ってきてくれました。こんどは里芋もあったので、里芋だけいただいて帰りました。

おじいさん曰く、娘家族にもまたぁ?と言われてあまり食べないらしいです。そうだろうな。

ただ今度は、週に1回仕事に来る掃除のおばさんに勧めたところ、喜んで持って行ってくれました。下処理大変でもずいき好きな人もいるんですね。


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