おすしのすしこちゃん

「おすしのすしこちゃん」
私はインマイカーでマイオウンムジークを
轟音で鳴らしながらそう呟いた。
正確な発音としては
「おしゅしのしゅしこちゃん」と
少し舌っ足らずな感じで言う。
さあ！アナタも言ってみよう！
アナタも瞬間的に絶頂してしまうだろう！
おすしのすしこちゃん。
ハイっ！！！
どこかで聞いたことのある感じ。
おすしのすしこちゃんは
元気してるだろうか？
回転寿司のレーンに乗って腰をフリフリ。
寿司握りマシーンに乗るすしこちゃん！
すしこちゃんのおでこに
マグロが乗っちゃって
私はシャリじゃないわ！と
絶叫している声が聞こえる。
私はガリを食べながら
ガリガリガリこちゃんの健康状態が
ふと心配になったので
ガリガリ君と不気味大福一年分を
ガリこちゃんにプレゼントすることにした。
若くてイケメンの寿司職人に惚れた
おすしのすしこちゃん。
そのイケメンのライバルが
寿司握りマシーンだなんて。
涙無しではいられない。
非イケメンのサルバドール・ヱビは
今日の今日まで気が狂ったふりをして
明日の明日はもっと狂うんだって
そう生きてきたんだよ。
おすしのすしこちゃん！！！
時、すでにおすしだよ。
寿司を握り
「時間」を握るんだ。
すしこちゃん！！