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認知やいいねのその先を

クライアントがキャンペーンをするとそれに参加してくれる人は同じ会社の違うブランドを使っているユーザーが参加してくれることが多いのが面白い。新しい消費者を獲得するには今までのユーザーの方の応援がないと成り立たないもの。

今使ってくれている人たちがもっと好きになってくれるために「使い続ける・食べ続けるわかりやすい理由」が必要だといつも思う。それを謙虚に既存ユーザーの方の気持ちを理解して、何年も何年も、なるべく細かくタイムリーに出し続けるのが私たちの仕事だ。

商品は世の中にリリースしてから消費者とともに一緒に歴史をつくりはじめている。だからメーカーからの一方通行ではなくて、消費者の皆さんとは一緒にブランドの歴史を作る大切な同士のような気持ちで歩いていけたらといつも思っている。既存ユーザーの「スキ」とか「いいね」だけでなく「ここが気にいっている」という「ここ」が必要。それがわかりやすいコトバになってはじめて新しいユーザーに一番刺さると思ってしまう。

私のクライアントは10年以上の長いお付き合いのある会社が多い。長いお付き合いで何がいいかというと自分もブランドのファン、ユーザーとしての知見が溜まっていくことだ。自分が消費者になって買ってみて試してみて暮らしに入れてみてわかることがある。「ここが気にいっている」がわかる。私たちはブランド側でもなく消費者側でもなく、ファンクラブ会員ナンバー1番の気持ちで仕事をしている。それコンテンツにするのが私たちコンテンツクリエーターの立ち位置であり役割だと思う。ファンクラブの会員は出ると嬉しいから何でも買いたくなってしまうものだ。

だからクライアントからお預かりした商品は絶対社員は使わないし食べない。大切に管理してそれはメディアやインフルエンサーに試してもらうようにしている。ブランドと消費者を近づけたい。認知のその先の大好きまでを併走したいといつも願ってしまう。そのためにもいつも売り場でクライアントのものを買う。

昨日も長いお付き合いをしたいという方がお声をかけてくれた。声をかけてくれるまでに何回もお会いしてお互いのことを理解している。このようにスタートしていると大概はこのプロジェクトはうまくいく。そして付き合いは長くなる。発売して5年10年以上経過したブランドにもチャンスは大いにあると思っている。

本日イベントをご一緒にするクライアントは25年前から一緒に仕事をしている方。一言でお互いわかりあえるのがいい。既存ユーザーの大切さを私に教えてくれた人でもある。昨日お会いした元クライアントは震災のあと日本の漁業のことを一緒に考えた戦友。最近入った新しいスタッフを紹介してくれたのは30年前のクライアントの方。ブランド担当と一緒に長く付き合い戦友となりながら消費者のことを思い一緒に生きていく人生はとても楽しい。

読んで頂きありがとうございました。よい週末を。



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