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企業の評価や格はお客様が決める時代

サービス業の格は全てお客が決めている。これは私がホテルの仕事をやっているときに感じたことです。
日本にはたくさんの外資系ホテルが進出していますが、それでも帝国ホテル国内ナンバーワンなのは、そこを使っているお客様の格が圧倒的にトップだからです。国内外にサービスを受けたいと思う常連客がいてリピート率が高くお客様との関係が長いのと深いのが特徴です。お客様に支持されているのです。

ホテルの施設だけなら大阪コンラッドが最高でした。新しいところもたくさん出ています。規模だけならホテルチェーンのほうが大きいかもしれません。ですが、帝国ホテルは国賓も含めて長年の常連客に格がいてくれるからナンバーワンなのです。

同じコトをやっているのに高いサービスを長年買ってもらえて、指名されて仕事を受ける方もいます。単価ば自分で決めているのではなくて長年使っているお客様が満足して払っているかによって決まっています。

高いからいい会社ではなくて、高いお金を払ってでもそのサービスを受けたい、買いたい顧客がいるからいい会社なのです。

マーケティングの責任者は価格を下げることに企業努力をするのではなく、価値を提供して自分のサービスを高く買って頂くことに努力をすべき。低価格にこだわり過ぎていると経営を狭めてしまうことがあるのです。日本のモノヅクリと技術は素晴らしいのに安く安くを指向したが故にひずみが起きていて、今あえいでいます。変えるべきです。

日本は世界の先進国のなかでもっとも賃金も物価も安くなっています。優秀な人材の流出を防ぎと海外のたくさんの労働力が来たくなるように、日本の価値あげる時代。AIで労働力を減らしてデジタル化してコストダウンをする一方で、価値の上げ方、自社のニーズなど、ヒトでなければ考えられない知恵を出す時代が来たなと思います。知識がないと知恵がでません。ノンビリ作業をしていては難しいのです。

知恵が出せないと生き残れない時代が来ています。そこの席はその仕事は、その商品は20年後にないかもしれません。ヒトでなければできない知恵と価値を出すために進化していくことが大切です。他社と同じコトを後追いでやつても競争力がつきません。競争力をつけるにはヒトの知恵が大切です。

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