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人気モノでいたい症候群にならないで

若い時はプレゼンの前に手が震える、夜も寝られない。当日は声が震えるとかいろいろ経験してきました。そしてある日、緊張していないどころかその場を楽しんでいる自分に気が付きました。そして聞いている側も楽しんでくれているなと実感できるようになりました。

若い時のプレゼンでは「自分を良く見せたい」とか「人気モノでいたい」。何よりも「嫌われたくない」と思って過ごしていたような気がします。みんなと「仲よくできる」は相当な奢りでした。若くて元気だけでヒトに好かれるのは難しいし、自分の評価という手前味噌なことばかり考えて、クライアントの仕事の成果に気持ちが向いていなかったような気がしています。

自社の利益よりも相手の利益。相手を思うホンネは仕事なら言ったほうがいいと思うようにしてからは、仕事の成果に意識が自然といくようになりました。会えたことに感謝して、相手に興味をもって、目の前のヒトが喜んでくれるように話すようにしたら、不思議と「嫌われてもいいや、それも仕方ない」と思えるようになりました。

「いい仕事になるなら余程失礼にならない限り、過去の仕事に敬意を払っていれば言うべきことは言ったほうがいい」と思うようなったら、プレゼン資料を作るスピードも上がりました。「このヒトと仕事をしたい」「これでクライアントを成功させたいと」思って資料を作り、本気で話しているので勝率が上がっていったような気もします。

当日も、自分を能力以上に良く見せたいが無くなったので今度はアガらなくなりました。何かを言い忘れたぐらいで変わるならもともと取れない仕事なんです。何回もリハーサルしたり10人くらいがやってくるよりも、一人の情熱が勝るときがあります。

振り返って最悪だったのは、自分を受け入れてくれないクライアントに対して「苦手」と思っていたことです。相手は仕事の成果がほしいのに、欲しがっていたのは実は「自分への評価」だったのかもしれません。いろんなヒトがいるので苦手も嫌われるも当たり前なのに、「こんなに頑張っているから私をを見て見て」みたいな態度だったとしたらお恥ずかしい限りでした。人気モノでいたい症候群だったのかもしれません。

以前、外部の方にプレゼンで声をかけたられときに、事前に15人くらいで20回近くも打ち合わせをすることに驚きました。スタッフの時間調整と会議室の手配で2人のヒトが動いていました。折角大人数で集まっても会議の仕切りが悪いので誰も話さないで2時間くらいが過ぎてしまうのです。勿体ない限りです。集まるのは慣例。当日も話をしないヒトがたくさんいるプレゼンも慣例。結局とれなかったようです。この大人数プレは30年前から古臭いと言われていました。

プレゼンは普段の仕事の延長であるべきだと気がついてからは余り飾らなくなりました。そしてうちの仕事は一度お付き合いがスタートしてからは、数年続くのであまり飾っても仕方ないです。ホンネで問題点を語り合う仲でいたいと思います。読んで頂きありがとうございました。そしてよい週末を。海外から入ってきた変異種がはびこる前に早く皆さんがワクチンを打ち終わるように祈っています。

最近は街中に羽織袴のグループが多いです。喫茶店には6人組女子会とかでワーワー盛り上がっておられるグループも見かけます。久しぶり会ったから気持ちも理解します。昨年なんて卒業式もできなかったので、外出できるのはとても嬉しいと思いますが、折角ここまで来たのでもう一踏ん張り。お互い頑張りましょうね。

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