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鈴木おさむの「もう明日が待っている」と20年

出張に行く東北新幹線の往復でKindleで読んだ本の読後感が独特でした。最近引退した脚本家、鈴木おさむさんがSMAPの解散までのエピソードを小説のようなドキュメンタリーのような不思議な文体で表現しています。映画も小説もノンフィクションが好きですが、この作品は事実を最低限。メモみたいな不思議な文体で書かれていてむしろリアルでした。

彼がイイジマサンというマネージャーと歩いた20年の歴史。イイジマサンとはある番組の収録の立ち会いで、スタジオに並べられたパイプ椅子で隣だったことがあります。黙っていても彼女の目線はタレントとモニターに厳しく向けられていました。

イイジマサンの凄いのはライブや発言を任せて信じる力。アイドルは数年でピークを過ぎてしまう。アイドルは司会や俳優はできない。アイドルは結婚できない。そんなイメージをらくらく超えていくエピソードがどれもよかったです。普通な感覚をもつスーパーアイドルって初めてでしたから。

彼らは、バブルが弾けたあとの日本を間違いなく元気にしてくれました。毎週月曜日10時は彼ら5人の番組を毎週楽しみにしていました。彼ら5人の旅行。森君の卒業。メンバーの自粛会見。この本は自分の人生にかなり重なってしまうんです。コントや歌。あれを毎週その場で、できる多才で器用な彼らが本気で遊んでいるのを見ていました。

紅白のトリで、メドレーを歌うと嬉しいし何枚かはアルバムを持っています。森君はやはり歌が上手かったから、森くんの声が入っている昔のが好きです。団塊ジュニア。私より丁度一回り下の彼らのドキュメントとして楽しめました。1996年から2016年。誰もが自分の20年と重なるはずです。

加えてSMAPにはたくさんの名曲があります。私は圧倒的に「君と僕の6か月」が好きで、22歳の別れや卒業写真に繋がる名卒業ソング。あとはオリジナルスマイルです。多分1番鼻歌を歌うのはこれ。🎵笑顔抱きしめ、悲しみ全て街のなかから消えてしまえ🎵はいつも聞いています。SMAPはまた別なんです。やはり永遠のアイドルです。


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