見出し画像

働き方改革をすべき人とは

広告代理店の制作時代は軽く残業が月に200時間は超えていたと思う。睡眠時間は1日3時間くらい。休日は月に2日くらい。当時は残業時間に上限があるなんて全く知らなかったから、終わらないから帰れなかった。日々ある締め切りに追われて、働いても働いてもまだまだ続く仕事。母の一周忌さえ出られるかわからない。そんな毎日だった。

そしてPR会社に転職したとき、自分のキャリアより誰かのために役に立つような働き方に変えようと誓った。昼働き夜寝る。休日は休む。当たり前の日常を送った。そしたら人生が変わった。健康な日々を送るようになった途端に仕事が好きになった。

近年問題だなぁと思うのはリモートで、残業時間の枠がなくなったと勘違いした会社がたくさんあること。オフィスに来たい社員、周りに相談したい若い世代にとってリモートだけだと仕事がスタックしてしまう。若い社員の孤独に寄り添えていないし、一人暮らしだと自宅仕事こそ孤独で辛い。オンオフがないから。仕事量がなければないで不安になるのは当然だ。

働き方改革が当たり前になった今でも、メンタル不調が全く減らない背景は、やり方や効率化を教えずに数字だけを求めてしまうから。若い世代はそれに馴染めず、聞くこともできずに潰れていくだけ。

働き方改革をすべきは教育無くして結果を強要しがちな中間管理職を放置しておくことにあると思う。管理職が汗を流さないから起こる理不尽。それに若い世代が耐えられない。教えないからできない、手伝えないからできないのは当たり前。だから若い世代の労働時間が長くなるのだ。

自分にゴールイメージがあり、プロセスを理解してこそ初めて下に指示ができる。実務に強くなければ部下の信頼は得られない。リモート時代の働き方改革は教育のシステムの改革にある。リモートになるとむしろパワハラが見えないから危険だ。

仕事ができない中間管理職が下を潰してしまうこともあるからだ。40代の実務家を育てないと下は育ちにくいかもしれない。リモート勤務は特に注意が必要だ。働き方改革は残業時間を減らすことがゴールではなく、仕事そのもののスピードアップや効率化が肝心だ。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?