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普通のありふれた日々が一番素晴らしい

仕事というのは日々の面倒な調整事と細かい資料の作成。社内のちょっとした理不尽の繰り返し。しかし会社という組織のなかで多くの人が人生の時間を共有して生活を成り立たせています。世の中には数えきれないほどの仕事がありますが、会社と仕事が両方好きで一生続けると決めている人は意外に少ないものです。

私も若い時はそうでした。喫茶店で本を読んで一人でうだうだする以外これといって趣味を持たない私が、唯一長く続いてかつ自分を成長させてくれて人生悪くないなと思えたのは振り返ると結局は仕事だけでした。早く仕事を辞めて引退したいと思っていた30代の自分が嘘のようです。今では経験値をあげて周りに迷惑をかけずに長く働けるようにと毎日筋トレや栄養療法を研究しています。

最近出会った営業マンは「セミナーで代表の講演を聞きその関西の大学院を中退して上京。寮に入り毎日代表のテープを聞いています。うちの会社の半分は紹介入社。しかも代表に出会って生き方に憧れたからです」と虚ろな目で話してくれました。この会社はとても成長していますが、この会社の人には違和感があります。クライアントを一切見ていないからです。

代表に気に入れられるためだけで、仕事をしているのでそれ以外のモチベーションがまったくないのです。代表は俺たちの教祖みたいなものと話してくれました。こうゆう働き方だとつきものがさめたときに疲労感しか残らないこともあります。仕事の楽しさというのはある程度周りが見えてくる30代以降にわかるもの。経営者がやたら壮大なことを語る会社にも注意が必要です。「夢を叶えろ」と叫ぶセミナーの様子をネットでみました。

また新興ベンチャー企業の一部にはかなり生意気かつ失礼に育ってしまう人もいます。びっくりするほど失礼な物言いをする人は時間を重ねていくと大概仕事が粗いし浅いのです。すぐに新しいものに飛びついて「これからこれが来る」が口癖みたいになります。

本業が年単位で変わる会社に新卒で入ると長く続けることが難しいジョブホッパー予備軍になりがち。お金のニオイのすめほうになびいてしまって踏ん張れない人になります。

息をするように普通に仕事ができるといいですよね。朝起きて歯を磨くように普通の日々の普通のできことになるといいなと思います。普通が一番素晴らしいからです。そして普通が一番難しいのです



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