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「エッツィ」以外にも、殺し合い世界のミイラ・サンプルが続々と発見!

アイスマン「エッツィ」以外にも、殺し合い世界のミイラ・サンプルが続々と発見!

私たちニッポン列島に処刑されたり、
殺されてミイラや骨として残っている
「ヒト」はいないんです。

そういう社会じゃなかったから。
でも、アルプスの「エッツィ」は
追い詰められて死んだようだし、
体中に傷だらけのあとがあった。

じつはヨーロッパでは、たくさんのミイラが
出てきているの!


ミイラが出てきた場所の地図

デンマークのシルケボー近くの泥炭地で発見された
まず、絞首刑にされて、そのまま
沼にぶん投げられたミイラ!「トーロンマン」
約2000年前の暴力的な死因が見え見え!



彼と一緒に保存された革紐は、彼が絞殺されたことの
証拠なのね!

(ROBERT CLARK/NATIONAL GEOGRAPHIC )

また、1640年にドイツのホルシュタイン地方で
ミイラが初めて発見されて以来、
まるで生きているかのようなヨーロッパの
「ウェットミイラ」はなぜか人々を魅了し続けている。

アイルランド、英国、ドイツ、オランダ、ポーランド、
スカンジナビア、バルト三国から、
約2000体を超えるウェットミイラが発見されています。

おまけに、2023年の考古学の学術誌「Antiquity」に
発表された画期的な論文は、この数字は控えめで、
実際の数ははるかに多いかもしれないと推定している。

ウェットミイラは私たちに、遠い過去とのつながりを
実感させてくれると同時に、当時の人々の
暮らしの過酷さも思い出させてくれる。

「トーロンマン」や「ボクステンマン」の
巻き毛を見ると、彼らの生涯を想像し、
その殺害原因を考えずにはいられないわよね?


どうも、ミイラになっちゃったのは
処刑された犯罪者か、倒れた戦士なのか?

こうした保存状態の良いウェットミイラは、
7000年にわたる伝統と人々の文化を垣間見せてくれる、
太陽系文明の「モノ言わぬサンプル」なのだ。

紀元前400 年から西暦 400 年に死亡した人のものが多いが 、
 最古のものは 、 今日のデンマークにあたる地域で
紀元前 8000 年頃に 25 歳までに死亡した
コールビエアウマンと呼ばれるミイラ。

「エッツィ」ほど有名じゃないけど
低温・低酸素濃度・高酸性の泥炭の保存力恐るべし! 

ヨーロッパ北部の湿地遺体の多くが
生きているように見えるほどよく保存されているのは、
人体組織の腐敗を防ぐ自然の働きのおかげだ。

これらの湿地は、朽ちた植物やコケが堆積して、
ある程度まで分解された泥炭からできているうえ、
魔法のような保存力を与えるミズゴケが生えている。

低温で、酸素濃度が低く、酸性度が高い環境と
ミズゴケの抗生物質のような性質が相まって、
人体の石灰化および角質化した構造の骨、歯、
皮膚、髪、爪を保存する完璧なドロ沼なの。

死体は語る!って感じかしらね?



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