仕事は考えすぎない方がよい

厳密には深く考えず事務的にこなすべき仕事と熟考に熟考を重ねて判断すべき仕事の2種類があるが、やるべき仕事が山の様に目の前にある場合、まずはその分類をしてしまう事だ。やり方は色々あるが、先ずは事務的にこなせる仕事をサクサク片付けてひと段落したところで全てをシャットアウトして考える仕事をするのが良い。

営業職なので「お客様がどう思うか」と考える事はしごく大切な事だが、それ故にあれこれ悩んで足踏みしてしまう事がある。そもそも見積一枚出すにも「この金額だと蹴られるかな」とか「ぼったくってると思われないかな」とか「内容突っ込まれたら説明できるかな」とか相手がその数字を見てどう感じるかを悩みながら提出する事が未だにある。それだけに留まらず、更にそこから飛躍して「怒って電話かかってきたらどうしよう」とか「関係が悪くなったらどうしよう」とか「関係切られちゃったら上司にどう説明すればよいんだ」とひとりで勝手に悩み始める。

若い頃この思考回路に陥って最長1週間近く見積の提出が遅れた事があるが、愚かの極みだ。時間的ロスの方がビジネス全体から考えれば圧倒的にダメージが大きいという事はちょっと考えれば分る事だ。仮に億単位の契約が掛かっていたとしても、こちらがスタートを遅らせればそれだけ交渉の機会は失う訳だし、最悪そのビジネスをロスした場合でも気を入れ替えて次に着手するタイミングが遅れる。なにより起こるか起こらないか分からない事でウジウジ悩む時間と精神の無駄な事、、、。

雑な仕事はNGだが、ある程度のクオリティで出来上がったもの(例えば見積書)はとっとと提出して返答なければ翌日にでも電話して相手をPUSHする位で丁度良い。それも事務的に。電話に出なければ1時間後とかにタイマーかけておいて機械的に再度かけなおし、会話も余計な事を言わず「どうですかね?」だけで良い。しつこく電話かけた挙句、しつこい話をするとそれこそ嫌われて無視されかねないが、相手がその時忙しかったり、準備出来ない場合は5分程度でサッと終われば、相手に悪い印象も残らない。この見積のケースではこちらが欲しい情報はその金額でOKなのかNGなのか交渉の余地があるのか、の3択しかなく、その答えは相手からしか出てこない。

仮に最悪のケースで怒られれたり、出禁になったり、無視され続けたりしたら、切り替えて自分のエネルギーと時間は別のプロジェクトに向ければ良いだけだ。ある程度の期間、時間と労力をかけた案件だと失った時のダメージは大きいが、NGが出た案件に固執して挽回をはかるより、未知の新案件を開拓する方が結果的には費用対効果もよく成功する可能性は高い。

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