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スパイ教室04 《夢語》のティア 著 竹町

【絶望に沈むあなたを救い出す憧れのヒーローになる為に】



クラウスがかつて打倒した冷酷無残のスパイ殺し“屍”が口を割ったことで、帝国が放つ正体不明の組織『蛇』の尻尾を掴んだスパイチーム『灯』は、その正体を暴くため敵が巣を張るムザイア合衆国の大都市ミータリオに降り立つ。しかし、任務指揮を任されたティアはある出来事をきっかけに、スパイとしての自信を喪失していた。彼女の脳裏にはかつて自分を助けてくれた“あるスパイ”の言葉がよぎる―。『あなたはヒーローを目指しなさい』恐怖渦巻く戦場に、想像を絶する強大な悪。絶望の淵に立たされた時、皆が待ち焦がれた英雄が現れる!


帝国の組織の尻尾を掴んだチーム灯は、ミータリオに降り立ち、自信喪失したティアの脳裏に憧れのスパイの言葉がよぎる物語。


敵の策略にまんまとかかり、その甘さ故に失敗してきたティア。

本当に皆の命を預かる任務指揮をするべきか思い悩んで。

そんな葛藤に揺れる彼女を支えるあるスパイの言葉。

紅炉が遺してくれた教えを元に権謀術数が渦巻く闘いに身を投じる。

己の理想を認めてくれる人の為に自分自身を誇る。

紅炉の教えを胸に絶望から仲間を救う事で。

ティアは作戦の中で既に亡くなってしまった憧れのスパイから時を超えたメッセージを受け取る。
そして、ティアは自身の才能を活かしてチームを勝利へ導く。
甘さ故にピンチに陥った彼女を励ますように支えてくれるチーム灯のメンバーが如何に勇気づけてくれたのか。

自分がスバイを目指すにあたっての原点回帰を振り返る。
そこにはいつも憧れのヒーロー、紅炉の気高い言葉があった。
自らの甘えを許して、更に成長していく。
その決意と覚悟が苦境だった状況をひっくり返して、まさに夢物語のような逆転劇を巻き起こす。

巨大な悪を討ち滅ぼし、自らの脚で存在証明を放ってみせた。
仲間達の目にはかつてのヒーローが、ティアと重なって見えただろう。
いつまでも憧れのままじゃ終われない。

本当になりたかった自分になるのだ。



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