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電線の新旧比較。(BJ ELECTRIC社のケーブル)

おかげさまで、本当におかげさまで。
BJ ELECTRIC社の新製品が絶好調に売れています。ありがとうございます。


*改めまして、定番『MLシリーズ』のご紹介。

8月にリリースした『新型ML』が、日々各地へお嫁入りしております。

コレはML-RHという製品。
端子がRCA仕様になっております。

お嫁入りの前に、多くのお客様からご質問を頂きます。特に旧型MLをお使い頂いている方は熱心です。そりゃそうですよね、長年ご愛用頂いている製品の新型ですもの。ご納得頂いてから導入して頂きたいし、できれば旧型も無駄なく延命させてほしいと願っています。

なので新旧MLケーブルの違いなどを書いてみようと思ったのであります。

・素材(線材)が変わりました。

旧型MLは線材にPCOCCを採用していました。この銅線は長らくオーディオ界の定番として活躍してきましたが、そうですねぇ今から10年前くらいでしょうか、線材メーカーからの供給が終了しました。

BJ ELECTRIC社は、供給終了前に大量に仕入れをしていたため、2023年の夏までPCOCCを使った製品を作る事ができたのです。新型MLはPC Triple Cを採用しています。


・素材(線材)が変わると何が変わるのか。

PCOCCに代わる次世代の銅線として登場したのがPC Triple Cです。金属としてはPCOCCと同じ『銅』なのですが、その製造方法は全く違います。

オーディオ機器の接続に用いられる『ケーブル』と呼ばれる電線は、採用される素材が変わると『聴こえてくる音色』が変わります。元素記号としてはPCOCCもPC Triple Cも同じ『Cu』です。共に『銅線』だというのに、なんでこういう違いが出てくるのでしょうね。不思議です。

『使用するケーブルを変えたらオーディオシステムが奏でる音色が変わるだなんて、そんなのただの気のせいだ!』とおっしゃる方もいます。そうなのかもしれません。でもワタシにはどうしても違う音に聴こえるのです。


・BJ社の場合はどういう変化があるのか。

コレ、旧型です。ML-Xというケーブル。

PCOCCを使ったケーブル。

そしてコレが新型、ML-XH。

コチラはPC Triple Cを採用しています。

ココでひとつ明確にお伝えしたいのはBJ社が掲げるモノづくりポリシー。
『機器間の接続コネクターであるケーブルが、固有の音色や強い特徴を持つべきではない。いかにロスなく脚色なくシグナルを伝送するかが肝要』
と、メーカーの代表者である石河さんは申しております。ワタシも激しく賛同しております。

ケーブルの特徴を決定する要因には、線材(金属)の違いのみならず被覆素材や製造方法なども含まれます。

新旧MLケーブルにおいては被覆素材も製造方法もほぼ同じ。ということは2者間で音色の違いがあるとすれば、線材の違いによるものであると、そう言ってしまって良いと思うのです。

販売元であるワタシにおいては、新型は『より速い音』になったという所感です。現代的な音色に進化し、シグナルの情報欠損は更に減少。すなわち『圧倒的に情報量が増えた』と感じます。

道を誤ってはいけませんのでハッキリ言います。ケーブル交換によって音源が持っている音の情報量は増えません。増えたように聴こえるのは『欠損・欠落が減った』からです。そういう前提で伝送シグナルの情報量について解釈しないと、大きな思い違いをすることになります。

BJ社が掲げるポリシーは『あえて攻めない』ですから、新旧MLが持つ基本音色は同じです。固有の音色や強い特徴がありません。なので旧型オーナーが新型をお求め頂いたとしても『おお、やっぱり同じメーカーの音だな』って思って頂けるハズです。クオリティは格段に向上していますけどね。


・外皮の色とRCA端子が変わりました。

上が旧型で下が新型。
上が新型で下が旧型。


線材の太さは同じです。柔らかさもほぼ同じ。
XLR端子は新旧同じ物ですが、RCA端子は随分と立派になりました。

キラキラしています。



*導入のご検討、何卒宜しくお願い致します。

新型MLケーブルについてお伝えしたいことを要約すると。

・新型であっても、特徴(音色)の骨格は旧型と同じ。

・新旧共に音色の骨格は同じですが、肉感は格段に進歩しています。
 アスリートが練習を重ねて更に結果をだせるようになった、みたいな。

・新型は少々お値段が上がりましたが、それでも高CPだと自負しています。

『ウチで取扱えるか?』という販売店からのお問合わせも増えています。

ありがたいことです。今後もコツコツと地道に営業活動をして参ります。

もう12月だし、今年も頑張ったから自分にご褒美でも!と思っていらっしゃるアナタ!素敵な電線なんて買ってみてはいかがですか?

上記は自社サイトでのご案内ですが、オーディオスクエア各店、オーディオユニオン町田店、オーディオユニオンお茶の水アクセサリー館、SIS、773Sound Factoryなどの販売店でもお求め頂けます。YahooのWEBショップではSound Journeyなど。(各店敬称略、すみません)

と、今編はすっかり宣伝投稿にて失礼致しました。

ではまた。
2023.12.5


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