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2020年9月に読んだ本の紹介

こんにちは、えびかずきです。

月日が過ぎるのは早いものでもう10月。

ということで9月に読んだ本の紹介です!

全部で9冊よみました。

結構忙しかったので、いつもより冊数は少なめです。

「タイトル」:速読したもの
『タイトル』:通読したもの
【タイトル】:熟読したもの

今月最も刺激を受けた本

『作詞少女~詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話』仰木日向


作詞の技術についてラノベ形式で書かれた書籍。

後で紹介する作曲少女の続編ということで読んでみたのですが、予想以上に面白かった!

高校生天才作詞家「しふみ」がポエムが趣味の真面目系少女「ゆう」に作詞の技術を教えるというストーリー。

この本の何が面白かったかと言うと、作詞の技術にとどまらず、人間としてのあり方といった倫理的なところにまで踏み込んでしまっているところ。

要するに物事を深く考えていない、ただの偽善者には良い歌詞が書けないよ、ということ。

筆者としてもここまで書くかどうかたぶん迷っただろうけど、書いてくれてとても良かった。

もちろん技術のほうの話も、作詞って感覚的にやるものかなーとなんとなく思ってた自分にとって目からウロコ的なものばかりで面白かった。

「作詞とは音楽語を人間の言葉に翻訳するということ」

というのはかなり腑に落ちる説明だった。

特に作詞の要点リストの中では、「ナンセンス」のところが面白かった。

ブルーハーツのリンダリンダ〜とか、きゃりーぱみゅぱみゅのにんじゃりばんばんとかは、もう音楽語のまんまで言葉をあてている。

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音楽

『作曲少女~平凡な私が14日間で曲を作れるようになった話~』仰木日向

天才高校生作曲家「たまちゃん」が平凡な女子高生「いろは」に作曲のやりかたを教えるというラノベ形式の作曲入門書。

特にテクスチャーという技法の話が面白かった!

本書におけるテクスチャーとは、既存の音楽のベースをコピーして、そこに作曲したメロディーをキーを合わせて乗っけるという方法。

例えば、となりのトトロ(key:D)のベースにアラジンのA WHOLE NEW WORLD(key:F)のメロディーをkey:Dに揃えて乗っけるというのが紹介されていた。

探しても音源が見つからなかったので、実際に自分で作ってみた動画がこちら↓


音楽理論については手書きのかわいい図を使いつつ、完全な初心者でもわかりやすいように説明してくれている↓

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『作曲少女2』仰木日向

作曲少女の続編。

本書では即興演奏をキーワードにもう少し音楽理論に深く踏み込む。

ドミナントモーションの考え方を、音階に表情マークをつけて説明していたりしてとても分かりやすかった。

もう少し立ち入った説明として「サークルオブフィフス」の図の説明なんかもあったりして、かなり理解が深まった。

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加えて、いろんなスケールに関する話もあって満足度が高い一冊だった。

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「聴くだけ楽典入門~藤巻メソッド~」

楽典について網羅的に理解するための入門書。

CDで説明を聞きながら楽典について理解する形式だが、

CDはちょっと時間が長過ぎるので、本の解説の読み進める方が効率的。

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哲学書

『「死」とは何か 完全翻訳版』シェリー・ケーガン

なんとなく書店で見かけて気になっていたので、読んでみました。

前半は「魂か実在するか?」ということについて考える形而上学の話。

後半は「死とは何か?」について考える哲学の話。

論理的に考えることが好きな自分にとってかなり魅力的な書籍でした。

答えのない問題に対して、ああでもないこうでもないと思案しながら議論が展開する感じです。

IT技術

『AIエンジニアになるには』丸山恵

AIエンジニアになるためにどういうキャリアを辿ればいいかを説明している本。

情報系の技術が学べる大学に行けと書いてるので、高校生向き。

あと、現職のAIエンジニアのインタビューが多数掲載されている。

AIアプリを作ってるN2iっていうスタートアップの会社が気になった。

その他

『数学の考え方』矢野健太郎

数学史を交えつつ、幾何、代数、微積、集合論、確率の基礎について丁寧に説明されている書籍。

かなり良かった。特に学校の数学教師なんかにおすすめ。

トポロジーの話もある。

個人的には、トポロジーのケーニヒスベルグの橋に関する「一筆書き問題」が面白かった。

結論、奇数の線が出ている点は始点か終点にしなければ一筆書きできない。

つまり奇数の線が出る点が奇数個の場合は一筆書きできない。


「藤子・F・不二雄のまんが技法」

藤子・F・不二雄本人によって、どうやって上手にまんがが描けるようになるかが解説された本。

要するに、最初は上手い人の真似してどんどん数を描いて、そうしていくうちに自分なりの画風が作られて上手になっていく。

まんがに限らずあらゆる作品作りに通じる話だと思う。

「日本生きもの図鑑」

日本に生息する生き物のきれい絵と説明。

虫の鳴き声に関するコラムが面白かった。

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