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2020年10月に読んだ本

こんにちは、えびかずきです。

最近外に出ると肌寒くて、秋の到来を感じますね。

ということで今回は、読書の秋10月に読んだ本の紹介です!

全部で13冊よみました。

「タイトル」:速読したもの
『タイトル』:通読したもの
【タイトル】:熟読したもの

今月最も刺激を受けた本


【Webプログラミングが面白いほどわかる本】吉村総一郎

私の最近の趣味はWebアプリ制作。

一応ひととおりアプリは作れるようになったんだけどWebプログラミングの基礎の部分が甘いな、と常々感じていたので、今回しっかり学び直そうと思って購入しました。

この本はN高の教材を基に作られた初心者向けの書籍で、

中身としては、Linuxの操作、HTTP通信、Git,Githubの使い方、node.js、とバックエンドで必要な知識がかなりきれいにまとまっています。

Webプログラミングの本というと、HTML/CSSのフロントエンドや、Ruby on RailsやReact・jQuery/JavaScriptなどのフレームワーク系の書籍が多く、意外とバックエンド向けの入門書が少ないです。

そんな中、この本は初心者向けに丁寧にバックエンドの解説をしていて、ほとんどWebプログラミングの知識のない人でも読みこなせるレベルでまとめられています。

はっきりいって良書でした。


IT技術系

『Ruby on Rails 6 エンジニア 養成読本』技術評論社

2019/08にリリースされたRuby on Rails 6について解説したペーパーバック。

私自身Ruby on Railsは勉強し始めたばかりであまり詳しくないのですが、入門者向けにさくっとRailsでブックマークアプリが作れる解説が収録されているということで購入。

流れとしては、

1.Ruby/rails6、node.js(webpacker用)のインストール
2.scaffoldでアプリケーション作成
3.Herokuへデプロイして公開

という流れです。

初心者でも2時間くらいの作業で簡単なアプリを作って公開するところまで辿りつきました。

Railsの雰囲気はなんとなくわかったので、これから実践的な作業を始めていこうと思っています。


『めんどうな作業が秒速で終わる! Excel×Python自動化の超基本』伊沢剛

最近この手の書籍がよく出版されてますね。自称Python使いにとっては気になる本なのでとりあえず通読。

対象読者は、Pythonを触ってみたいExcelユーザー。超初心者向け。

流れとしては、

1.Pythonを公式ページからダウンロード(Win/Mac)
2.VScodeの準備
3.PandasによるDataFrameの取扱い
4.OpenPyXlによるExcelファイルの取扱い
5.便利なライブラリの活用(pysmb,glob,scikitlearn,request)

といった感じ。

Excel×Pythonの書籍は何冊か読んだけど、この書籍は割と実践向きですぐに使えそうなコードも多かったので割とお勧めできるなと感じた。

個人的にはセクション34のスクレイピングによるAmazonサイトのWebデータ取得が面白かった。(excelあんま関係ないけど。。笑)

なお著者の伊沢さんはYouTuberのようで、全編解説付きの動画が用意されています。

『確かな力が身に付くJavaScript「超」入門』狩野祐東

こちらも最近の趣味のWebアプリ作りに関連して購入した書籍です。

JavaScriptの入門書はかなりたくさんありますが、ざっとネットで調べて評判は良さそうだったこちらの書籍を選んでみました。

評判が良かっただけあって、かなり読みやすかった。

内容は、

1.ブラウザコンソールを使った練習
2.JavaScriptの文法
3.HTMLの書き換え
4.jQueryによるドロワー(画面端からにゅるりと出てくるやつ)の作成
5.WebAPIの活用(OpenWeatherMap)

という流れです。

小説

『デリバリールーム』西尾維新

不遇な妊婦の元に「デリバリールーム(分娩室)」への招待状が届き、安全で幸せな出産のために妊婦同士が戦う話。

西尾維新ファンなので、最新作は迷わず即購入、読了です。

けどちょっと期待外れかな。。。

ーー下記ネタバレ注意ーー

デリバリールームの目的がAIの学習という展開は面白かったけど、どういう風にデータをとって学習させるのか具体的なイメージが湧かない。とりあえず流行りのAI技術に乗っかりたかったのだろうかという感じがした。

ビジネス書

「グーグルが消える日 Life after Google」ジョージ・ギルダー 武田玲子訳

Googleがやたらめったら広告でユーザーの時間を奪って収益を上げるという構造が、今後は本質的に成り立たなくなってくるという話。

たぶん薄々みんな感じてることだと思う。

正直Googleの広告(特にYouTube)にはうんざりですよね。

ある程度アメリカIT業界の知識がないと、読みこなすのは難しいと思う。

その他

『なぜ僕たちは働くのか』池上彰監修

小中学生向けの「仕事とは何か」に着目した本。

昔あった、13歳からのハローワークの現代版みたいな感じ。

漫画と絵がたくさんあって、かなり読みやすいと思う。内容も良い。

小中学生がこれを読んで感じて欲しいことは、この世の中にはまだまだ知らない仕事がいっぱいあるんだなということ。

ちょうど自分が小学生だった頃を思い返すと、将来なりたい職業は「教師」だったのだけれど、それはただ選択肢が狭すぎて消去法になってただけだった。

「数とは何かそして何であるべきか」リヒャルト・デデキント

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デデキントによる基礎数学の名著であり、古典。

主要な部分は、

1.連続性と無理数(十ページ程度)
2.数とは何かそして何であるべきか(数十ページ程度)

デデキント切断を用いた、実数の定義について書かれている。

実数の概念ってたぶん中学校くらいで習うと思うけど、よくよく考えると厳密にどう定義すればいいのだろうって思いませんか?

たぶん多くの人は、数が連続的に並んでいるという感覚的なイメージで実数を理解していると思うけど、厳密に定義しようとすると、数の集合に対して”切断”という操作を考えて無理数を定義し、有理数と合わせる事で実数全体を定義できます。

主要部分のページ数は少ないですが、よほど数学の読み物に慣れている人でなければ、じっくり考えないと理解できないと思う。

後半の半分くらいは訳者による現代数学の補足的な読み物。

『億を稼ぐ積み上げ力』マナブ

僕の大好きなYouTuberマナブさんの初書籍。

内容を超要約すると、「簡単に稼げる方法などないからコツコツ頑張れ」という本。

彼のYouTube動画はいつも胸に刺さるし、モチベーションが落ちかけた時に元気になれる。

日常的にマナブさんの発信を追っていたので、本の中身は正直予想通りというか、新しい発見はなかったけど、いつも元気も与えてくれてありがとうございますという気持ちで読んだ。


『辺境・近境』村上春樹

私の大好きな村上春樹の旅エッセイ。

さすがの村上春樹です、普通の旅行者がいくような観光スポットには行きません(うどんの旅を除いて笑)。

自分の知らない世界が広がっていて、めちゃくちゃワクワクするエッセイです。

ー旅先ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
辺境:メキシコの旅、中国/モンゴル ノモンハンの旅、アメリカ横断の旅
近境:香川うどんの旅、神戸故郷の旅
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特におすすめは中国/モンゴル ノモンハンの旅。

一般の旅行者が易々とは入れないノモンハン事件のあった現場まで実際に訪れて、そこに残る戦争の跡や、現地の人々の様子について、本人の心情を交えつつ語っている。

個人的には軍人が狼を撃ち殺すシーンが印象的だった。

途中で一瞬「これはフィクションなんじゃないか」と感じてしまうほど非日常的な旅でワクワクした。

ねじまき鳥クロニクルを読んでいれば、より一層愉しめる内容。

『人間の建設』小林秀樹・岡潔

批評家の小林秀雄と数学者の岡潔の対談。

時期としては戦後復興期の1960年代。

岡潔が無明とか仏教用語を使いまくるので、ちょっと理解するのが難しいと感じた。

内容は要約すると、最近アメリカかぶれの個人主義が横行して教育がヤバイよねみたいな話。(だと思う。)

「世にも奇妙な人体実験の歴史」トレヴァーノートン

タイトルはかなりセンセーショナルだけど、

内容は、医者が人体実験(時には自分自身が実験台)を通して、さまざまな病気のメカニズムを暴いてきたという歴史本。

特に生活水が感染経路となっていたコレラに関する章が疫学的な話で面白かった。

インドとか行くならコレラは要注意ですね。けど今はワクチンがあるから適切に対処すれば防げる。

「もう一度読む山川倫理」山川出版社

哲学についてざっと勉強したくて一読。

ソクラテス、プラトン、アリストテレスにはじまり、人物紹介を中心として多数の哲学がぎゅっ一冊にまとまっている。

正直これ一冊で倫理(または哲学)の歴史的な文脈は理解できないと思う。

本当に理解するためにはじっくり考えながら、専門書を深く読む必要があると感じた。

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