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【エビカツ】1月ソーシャル会レポート

エビカツでは、20〜30代の同年代でソーシャルセクター(社会課題解決)で活動されてる人や興味関心がある人の緩い繋がりを作るために、月1ペースで勉強会兼交流会(通称ソーシャル会)を開催しています。

ソーシャル会は毎回2〜3人程度のプレゼンターから問題提起や、基礎知識のレクチャーをしていただき、みんなでディスカッションをする形式で行われます。(傾向として、ジェンダー関係に興味関心がある人が毎回多めになっています)

今回は1月27日(土)に開催されたソーシャル会の模様をお伝えいたします。

この会ではソーシャルセクターに関わる3人(がまださん(学生)・しみこさん(スタートアップ社長)・まーしーさん(ソーシャル会コーディネーター)がそれぞれ課題を持ち寄り、プレゼンとディスカッションを行いました。

参加者の簡単な自己紹介が行われたあと、がまださんのプレゼンがはじまりました。がまださんは大学3年生で、就活を通じて女性の仕事のありかたについて大きな疑問を抱きました。このことをきっかけに日本の女性の就業に関する意識を変えるためにはどうすればいいのだろう、と考えた結果、2年間休学して北欧に留学して家庭を持ちつつ働く女性にインタビューを行い「働く女性図鑑」を作ることを目指しているそうです。

帰国した後は就活中の女性に対してコーチングを行い、就活生のやりたいことや目標を引き出せるようになりたい、日本のジェンダーギャップを無くしたい、という将来の目標を発表していました。会場からは「問題提起から将来のアクションプランまで網羅していて感動した」という声も聞こえました。

ディスカッションでは「コーチングと対話の違いとはなにか」「なぜ北欧に行く必要があるのか」「コーチングは具体的なノウハウを教えるのか、メンタルのスキルセットのようなものなのか」という質問が飛び交い、参加者からこれまでの経験を踏まえたアドバイスが送られるなど大変有意義な場になったように感じました。

熱心にプレゼンを行うがまださん

休憩を挟み、株式会社祭代表のしみこさんのプレゼンがはじまりました。しみこさん学生から「どうやってビジネスを立ち上げるのか」と質問されることが多いそうです。学生の参加者が多い今回は『事業戦略とはなにか』というテーマでの発表が行われました。

「そもそも事業戦略とは?」「アセットとはどんなものが含まれるのか」「一週間後に100万円が必要ならどうするか」「計画を立てるためにはどうしたらいいか」などといった実践的な話の後、3人一組になって理想の社会(今回は自己肯定感を高めるには?という設定)を実現するためにはどんなゴールを設定して、どういう計画を立てたらいいか、ということをテーマにグループディスカッションが行われました。

各グループの議論はかなり盛り上がり、「親の妊娠の段階から自己肯定感を高める講習が必要」「スターバックスで飲みながら自己肯定感を高める就活をする」「見た目を変えてみる経験をする」などのユニークなアイデアが出ていました。

最後にしみこさんから「ビジネスの勝ち筋とは?」という話題提供があり、株式会社祭で開発する「いつでもおかえり」がいかに優れたビジネスモデルなのかということを力説していました。


最後のプレゼンは、行政を中心に社会保障やジェンダー関係の問題に詳しく、ソーシャル会のコーディネーターのまーしーさんより民間と行政の社会課題解決の違いについてプレゼンいただきました。

まーしーさんによるプレゼン

このあとには交流会が行われ、それぞれが自分の課題や気になっていることを何人かで輪になって話していましたが、学生たちが社会活動を行う先輩たちに食いつくように話を聞きたがっている姿が印象的でした。この会からなにか社会を変える動きが生まれるのではという熱気を感じました。

【がまださんからのコメント】
「就活真っ只中にいる10代女性をエンパワーする」という大ゴールを設定し、それに必要な要素を集めるための留学計画を発表させていただきました。

ソーシャル会を終えての感想は、この計画に100%の自信がない状態で壁打ちしてよかったなということです。
・必要なのって本の出版なの?
・そもそも対話とコーチングの違いってなんなの?
・グローバル女性の定義とは?
自分1人では考えつかなかった疑問を投げていただき、計画をさらにブラッシュアップすることができました。

留学に行くまでの4〜12月の動き方も見えた気がします。日本のジェンダーギャップを解消するためのメンタリティー教育として、新たな草の根運動が紹介できた有意義な時間となりました。

【しみこさんからコメント】
今回は【ソーシャルビジネスを立ち上げるにあたり、どう戦略的にたち振る舞うか】を簡単なワークショップ形式でお届けさせて頂きました。ソーシャルビジネスという言葉が当たり前のように使用されるようになった一方(それ自体はとても素晴らしい!)、エッジのたった発言にばかりスポットライトが当たり【それをどう実現するか】といった考え方を学ぶ機会が不足しているように感じます。ただえさえ難しい新規事業の立ち上げ。論語と算盤よろしく、理念と売上を両立させることは簡単なことではありません。せっかくの志です。心の炎が消えてしまわないよう、歩みを始める多くの人が、持続可能な形式でソーシャルビジネスを立ち上げ・運営できるようになる最重要項目について自分なりにお話させて頂きました。私が誰かに何かを教えられるような立場ではないことは重々承知なのですが、それでも"共に考えること"は出来るはずです。

今回のワークショップが、持続可能な一歩を踏み出すキッカケになってくれたら嬉しいです。一緒に社会をかえていきましょう!


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