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「ゴーストオブツシマ」=「やる映画」に共感しかない

4連休がはじまりました。Go Toキャンペーンなども始まり、皆さんはどんな連休をお過ごしですか?私はゲームをしています。

話題のゴースト・オブ・ツシマとは?

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PlayStation®4用ソフトウェア『Ghost of Tsushima』(ゴースト・オブ・ツシマ)。7月17日の日本国内発売開始直後から、SNSでも大きな話題となっています。『Ghost of Tsushima』は、文永(十三世紀後半)のモンゴル帝国による日本侵攻をテーマにしたオープンワールド時代劇アクションアドベンチャー。日本侵攻の足掛かりとして対馬に上陸したモンゴル帝国の大軍勢に立ち向かうため、武士・境井 仁(さかい じん)が、侍の道に反した邪道な戦い方に手を染めることを決意し、冥府から蘇った者「冥人(くろうど)」として戦います。

これはただのサムライゲームじゃない

本作の開発を手掛けるのはアメリカのサッカーパンチ・プロダクションズ。そう、日本の作品じゃないんですね。トレーラーを見ればその言葉にし難い欧米感はおわかり頂けるかと思いますが、だからといってただの”ジャパニーズサムライゲーム”でないこともまたよくわかります。クリエイティブ・ディレクターが大の時代劇好きというだけあって、例えばこんなハリウッド映画の予告を見たら「お、なんかちゃんとしてそう」と興味が湧くことでしょう。

私はゲームは今年4月に始めたばかりの初心者ですが、映画は大好き。ゲーム的な面白さはわからないなりに(というか死にすぎて全然ストーリー進んでない)本作の魅力を語るので、ゲーム初心者や今知った組は読んでもいいかもです。

【魅力①】主人公がふつう

主人公の顔面がちょうどいい。昔の日本人の平均的な顔をAIがはじき出しましたと言わんばかりののっぺりとした顔に瞼の重い冴えない男性(モデルさんがいらっしゃるようです)ここに何やら別次元とは思えない親近感を抱き、物語に没入していきます。まただんだん世界一かっこよく見えてくる。

【魅力②】グラフィックが美しい

これはもはや今のゲームの最低条件なのかもしれませんが、まるで実写のような日本の風景の中、ゲームは進行していきます。質感まで忠実に再現された建物や刀は勿論、島風の動き、日本の陽の光まであまりにリアルで息をのみます。しかしリアルなだけではなくデフォルメもきいていて、慎ましい日本の原風景の中に、イチョウや紅葉の舞い方・大きさ・血飛沫など、派手な動きや色を添えることで、日本人も納得する「やりすぎない美しい日本」がバランス良く表現されています。

【魅力③】殺陣と騎乗

とくにプレイしながらゾクゾクするのは、バトルシーン。

時代劇さながらなしなやかな殺陣(たて)を見ることができます。斬られ役の演技(?)もたまらないです。「あー時代劇こうやって死ぬよなぁ〜〜〜〜」ってなります。

また騎乗シーンもよいです。先述のように光の表現がリアルだからか、馬の毛にあたる光や馬の筋肉が美しくて、永遠に疾走らせていたくなるほど、ヒーローっぽく高潔なシーンを作ることができます。

歴史に忠実ではない。だがそれがいい

写実的なキャラクターが動き、蒙古襲来を描くとなると、なんとなく史実に基づいていてほしい気持ちもありますが、この作品は衣装やキャラクター、時代背景などフィクションと言える部分も多いです。

外国の方の作品でこのあたりをサボったり偏った日本を描かれると、自分自身もたいして日本に詳しくないくせに、急に興醒めしたり、鬼の首とったようになりがちですが、この作品にはそんな感情が湧きません。

この制作チームがどれだけ時代劇映画を見てきたか、どう表現したいかがヒシヒシと伝わってきて、それどころじゃなくなるんです。豊富な知識があるからこそ、デフォルメのしどころを見誤ってないのだと思います。

これは日本映画を見ているときに近い感覚かもしれません。「なぜこの間なのか」「なぜ長回しなのか」「なぜこのセリフなのか」

監督の意図とか想像して勝手に深めて納得したい、陰気でウザい映画好きタイプのわたしの心には刺さりました。ですからゲームを攻略していく感覚より、映画を楽しむ感覚で進めています。

↑「やる映画」ってほんとだよなぁと納得。

因みに映画っぽさはゲームのフォトモードを使って記録することができます。

この方の記事にいっぱい写真があってめちゃくちゃいいです。モノクロでプレイする「クロサワモード」の写真やばい!あとTwitterで #ゴーストオブツシマ写真部 で検索するといっぱい出てきます。これは撮るのも悦だし見るのも悦です。

ではまた土曜日にお会いしましょう、バイバイ!

※7/23(木)収録の「TEN MINUTES」の一部を文字起こし&追記しています

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