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文化芸術活動の継続支援事業について解説第2弾!!フリーの音楽家はぜひこの補助金を使って活動して欲しい!!【文化庁補助金】

こんにちは、ファゴット奏者の蛯澤亮です。楽器を吹いたり、youtubeやnoteで情報を共有したり、コンサートの企画運営をしています。

さて、文化庁の補助金についての第2弾!!音楽家の方はもちろん、芸術家業の方、さらにはファンの方で「推しはこんなこと知らなそうだなぁ」と思ったらぜひ知らせてあげてください!!

というのも、昨日、8/29のオンラインコンサートの初練習だったのですが、「今日の記事見て申請できるものがわかって、自分も申請しようと思った」と言われて、やっぱり結構知られてないんだなと実感。ということで昨日、時間がなくて書けなかったことを書いていきます!

まず、補助金とはなんぞや?という方は前回の記事をお読みください。今回の補助金についての基礎的な部分を解説しています。


どんなものが申請できる?

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まず、意外と知られてないのがこれかなと思いました。何かコンサートなどをしなければいけないのかと思っている人も多いかもしれませんが、全然そんなことありません。上記の中に当てはまっていれば良いのです。結構大雑把だと思いませんか?

コンサートを開催するのはもちろん、開催は年末や来年になるけどそのための練習をする練習場の使用料も申請できます(10月末までにやるもの)。

活動継続、再開のためには楽器を良い状態に保つために楽器調整が必要ですね。これも当てはまります。

前回も書きましたが、オンライン化するためにマイクやオーディオインターフェース、カメラ、スマホ、タブレット、パソコンなど購入しませんでしたか?これらも一つあたり10万円未満であれば申請可能です。

実際、初めてのことなので、申請開始時点から変更のあったものもあります。つまり明確な線引きがあるものとないものがあります。「これはいけるかなー?」と思ったら理由づけをして申請してみましょう。

今までに買ったものでなくても、これから買うものを申請しても良いです。補助金が出ることがわかってから買っても良いのです。

なんにせよ、領収書はしっかり保管しましょうね。これがなければ証明できませんので。前回も書きましたがコールセンターで確認したところ、メルカリやラクマで購入したものも申請できるそうです。しかし、領収書が出ないので買った物の値段や買った記録をスクショして残しておきましょう。

とにかく幅広いです。あなたの活動継続、再開に必要なものはなんですか?これから考えてみても良いでしょう。お金がかかるからオンライン化の機材を買ってなかったけど補助金が出るなら買おうかなと思う人もいるのではないでしょうか?ぜひ検討してみてください。


計算の仕方

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前回も書きましたが、オススメはA-①(20万円枠)です。すごく簡単に申請できます。

A-②(150万円枠)を申し込む場合は事業計画書などが必要なので、これを申し込む人はこの記事を読むまでもなく申請してると思いますので解説しません。

ということでA-①は上限20万円まで補助金が受け取れます。しかし、気をつけて欲しいのはこの文言です。

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つまり10万円未満の補助額では申請できません。

今回の補助額は二種類あります。

まず通常は2/3の補助です。10万円の補助をもらうためには15万円の支出が必要です。つまり、15万円を活動継続再開のために使うと10万円をもらえるわけです。前掲記事に書きましたが、給付金ではないので自分の支出は必ずあります。つまり、20万円の補助額の場合、自分の支出は30万円ということになります。本来、30万円をあなたが支払うところをそのうちの2/3である20万円を政府が払ってくれるということです。

そしてこの割合はもう一つあります。

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「ICT活用の取組」とはオンライン関係に関する物だと思ってください。つまり、前述のマイクやオーディオインターフェースなど配信やオンラインレッスンに必要なものです。それが全体の支出の1/6あれば全体の補助率が3/4になります。

例えばあなたが15万円の経費で申請するとします。普通だと前述の通り補助率は2/3で10万円補助されます。しかし、あなたの15万円の経費の中にICT関係のものが25,000円以上ある場合、補助率が3/4になり、112,500円補助されるのです。

このICTに関する取り組みは以下のどちらかに該当しなければいけません。

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個人で申請する音楽家の場合はまず②ですよね。ですのでこの②の項目のICT有りのところにオンライン関係の経費は入れてください。それが全体の1/6になれば補助率が3/4になります。これは意外と大きいので、オンライン化のために既にたくさん購入した人はぜひ3/4の補助率になるようにしましょう。

後輩でこんな子がいました。

「私、オンライン化するのにマイクとか色々買って4万円支出したんですけど、1/6がICT関連じゃないと補助率が3/4にならないってことは全部で24万円支出しないと補助率が3/4にならないですよね?」

違います(笑)

これ、何が違うかわからない人は怪しいので身近な人に相談して計算してください。考え方が根本から違います。申請する全体の支出額の1/6以上がICT関連であれば良いのです。


補助対象事業、あなたの経費はどの事業に入る?

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自分の支出がどの事業に当てはまるかは自分で選択しなければいけません。

わからないなという人は(1)の①と②のどちらかに当てはめましょう。個人申請の音楽家はこのどちらかに当てはまるでしょう。(2)に関してはわからなければ無視して良いです。この説明まですると解説記事第3弾を書かなければいけないので割愛します(さらに計算が必要になります)。あんまりわからないよ、調べるのも面倒だよ、という方は(1)①か②のどちらかに経費を計上してください。その中でオンライン関係は(1)②に入れてくださいね。


統括団体からの確認番号

これも昨日のリハで聞いたのですが、プロオケなどに呼ばれている人はフリーランスでも統括団体からの確認番号が簡単にもらえるそうです。これがあるだけで確定申告書や活動記録などを送らなくても身分証明書だけで申請できます。あまりに簡単すぎます。持続化給付金で問題になった雑収入申告も関係ありません。もし、プロの団体に仕事で行ったことのある人は事務局に問い合わせてみてください。


とにかく簡単に申請できます!!

いかがでしょうか?簡単じゃないですか?

いやいや、難しいよー!って思っても口にしないでください。言葉が未来を作るというのもあるので「簡単だ」と思って取り組んでみてください。

あなたが既に買ったもの、または欲しいものの名前と値段を書いてみてください。そしてそれがどこに当てはまるか考えてください。細かい計算はしなくても良いです。まずは申込ページで入力してみてください。自動計算してくれます。それで良ければ申し込んじゃいましょう!!

ただ、申請画面は一時間を超えるとリセットされてしまうのである程度用意しておきましょう。または、一つのページで色々入力してみて、これで良いなと思ったら、もう一つのウィンドウで申請フォームを開いてコピペするのも有りかも。

ただ、補助金はその後ちゃんとそれを支払ったかの証明をしなければいけません。領収書などはしっかりと保管しましょうね。

まずは申請してみよう!!申請は下記ページへ↓

もし私の記事で間違っていることがあったらご指摘いただけると助かります!

さらに詳しいことはyoutubeで解説動画を見たり、正確な情報は税理士さんなどに聞いてみてくださいね。

フリーの音楽家の皆様、大変な時期ですがお互い頑張りましょう!!



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