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「コロナ禍 死にたいと思った」 俳優や音楽家などの3割以上というアンケートから見る給付金の実情

おはようございます。ファゴット奏者の蛯澤亮です。楽器を吹いたり、youtubeやnoteで情報を共有したり、コンサートの企画運営をしています。一緒に人生を楽しんでいきましょう♫

昨日からこのアンケートについて書いています。

集計結果:文化芸術に携わる全ての人の実態調査アンケート《2021年1月》(演劇緊急支援プロジェクト)

持続化給付金が浸透していない

前回の緊急事態宣言中にあれだけ話題になった持続化給付金ですが、これに関してのアンケート結果が衝撃でした。

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なんと持続化給付金を申請しなかった人が42%もいるということ。これには驚きました。個人事業主として活動している人が少ないのか、個人事業主としてやっているエンタメ関係者も申請していないのか。

申請しない理由

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申請しない理由のトップは「必要書類がない」ということ。これは確定申告書だったり帳簿だったりという話でしょうか?

できれば選択肢の中に「確定申告をしていなかった」というのも入れて欲しかったですね。それだともう少し中身がわかったかなぁ。

確定申告をしていなかった人は去年は確定申告の締め切りが延びていたので新しく申告できたし、場合によって修正申告もできました。帳簿もごくかんたんなもので許可されましたから書類がないというのはなんなのかよくわかりません。

「業務委託契約書がない」というのはなんなのか私にはわかりません。私は提出していない書類なので。

そしてやっぱり多かった「申請方法がわからない」。わからなければネット検索すれば出てくるし、周りの人にも聞けば良いのです。今はほんとにネットで大体のことが出てきます。誰かが情報を発信しているからです。持続化給付金のような話題であればたくさんの専門家がyoutubeなどでも解説していました。さらには私も実体験を含めて音楽家が申請するという立場で記事を書きました。

持続化給付金はまた申請期限が延長されたのでもし申請したい方はご参考に。といっても新しい情報に対応はしていません。基本的に去年五月での情報です。この記事を見て「1人で申請できた」という仲間がたくさん連絡をくれました。

持続化給付金自体は必要とされている

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持続化給付金が再びあったら個人事業主はもちろん申請しますよね。これを見てわかるのは持続化給付金を申請しなかったのは42%いたけど、再び持続化給付金があれば90%が申請したいと思っていること。つまり、必要としている人はほとんどなわけで、それにも関わらず申請しなかった人が半分弱いたという事実は問題です。これは業界全体でサポートしていかなくてはいけない課題です。

定額給付金の申請割合も少ないという驚き

持続化給付金は無理でも日本国民ならば定額給付金は全員にもらう権利があるはずです。生活保護を受けていても、小さい子供でももらえたのです。葉書を返送すれば貰えるという簡単な仕組みだったと思いますが、それにも関わらずこんな衝撃の結果がありました。

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なんと定額給付金を申請したのが52%しかいないのです。これは正しい結果なのでしょうか?中には10万円給付と書かれればわかったけど「特別定額給付金」と書かれるとわからない人がいるとか?扶養に入っているから自分では申請していないという人も多いかもしれません。フリーランスの中には扶養に入っている人も多いですからね。本当にこの程度しかもらっていないのであれば問題ですよね。ここは突っ込んで調査して欲しいところです。

というのも、同業者と話していても稼ぎが少なかったり、お金がないと言う人ほど情報を持っていないのです。例えば携帯料金がめちゃめちゃ高かったり、確定申告をちゃんとしていないから国民保険料がめちゃめちゃ高かったり。もし本当に定額給付金をこんなにもらっていない人が業界にいるとしたらかなり問題です。

そしてこのグラフのもう一つの疑問は持続化給付金を申請した人が増えていること。。。

コロナ禍で死にたいと思ったことがあるか

それではNHKの題名にもなったこのアンケート結果です。

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しかし、この次に秋にやった同様のアンケート結果が比較として出されています。

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回答件数が圧倒的に少ないですがまあ、自殺を考えた人が微増してますが、同じくらいですね。これだけ回答数が違うと比較もしづらいですね。

最後には「ご意見」がたくさん並んでいます。政治家の方々はこれをしっかりと読んで欲しいものです。特に野党の方々。私たちにとっては桜とかモリカケとか学術会議なんかよりも日々の生活を支えてくれる政策のほうが大事なのです。いくらこれまでのワイドショー的な題材でがんばっても政党支持率が上がらないのを自覚して、本当に国民に寄り添った政策を提言して与党を攻撃して欲しいものです。「これだけ困ってるんですよ!」ってただ国会中継で叫ぶだけじゃなくてちゃんと対案を出して欲しい。中には頑張っている人や政党もいると思いますが、野党第一党はもう。。。

ということで正直、現在政府が提案している一時金20万でこの自粛を耐えられるのでしょうか?私は少ないと思います。一時金が20万としても新たに文化庁の補助金などの活動支援を拡充するべきです。みんなに配るのが問題なら補助金のように使える人に配った方が良いと思うのです。それによって補助金を申請しない人にも恩恵が来ますから。

そして政治家に私たちの業界の個人事業主(フリーランス)をしっかりと認識させるためにもしっかりと確定申告をして、主張をして、芸術業界のフリーランスの支持層はいるんだよってことを示していきたいですね。

それではまた。今日も良い一日を。

蛯澤亮でした。


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