オンラインコンサートの最大のハードル
ご覧いただきありがとうございます。ファゴット奏者の蛯澤亮です。楽器を吹いたり、youtubeやnoteで情報を共有したり、コンサートの企画運営をしています。一緒に人生を楽しんでいきましょう♫
さて、緊急事態宣言以降に音楽業界で増えたのがオンラインコンサート。必要に迫られてそれまでやったことなかった人たちがこぞって配信もしています。私もその1人。
しかし、なかなかうまくいかないという音楽家の声も聞きます。一番のハードルはなんなのか考えてみます。
配信する側の初期投資が必要
これまでのコンサート開催とは違って機材が必要となります。
自分で揃えるにしても私のように機械に弱い音楽家は何をどうしていいかわかりません。私はありがたいことにyoutube動画でお世話になっているしおりDにいろいろとコンサルしてもらっていて助かってますが、そういう頼れる人がいない人はまず何をしたらいいかもわからない人が多いはず。自分で調べてできる人は良いですが、なかなかできない人もいます。
なので、その辺がわからない人は仕事として誰かにコンサルを頼んだりしなくてはいけないので機材の購入以外にもお金がかかったりします。
かといって成功するかわからないオンラインコンサートのために高額の機材を買うわけにはいきません。
しかし、この状況では逆にそういったことがやりやすくなっています。文化庁の補助金や持続化給付金、無利子の貸付などがもらいやすくなっています。特に今三次募集が行われている文化庁の活動継続支援補助金はぜひ使って欲しい制度です。
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それぞれの環境に左右される
オンラインコンサートに重要なのは聴く側の環境にもあります。
スマホで聴くという人も多いし、パソコンで聴く人、オーディオで聴く人まで様々。また、人によってはネットが遅いという人もいます。それに関してはこちらからは何もできないので早くネット環境が底上げされることを願うばかり。
これまでもスマホでは良いけど、オーディオで聴くと響きが多すぎるなど、環境によって感想が違ったりしました。配信側としてはきめ細かい音響チェックが必要ですね。
最大のハードルは登録作業
これは全てのサービスにとって最大のハードルなのが登録作業です。これまでの身近なサロンコンサートのように当日行って現金で払うだけではありません。
まずアカウントを作らなければいけない。そこからさらに決済登録もしなければいけない。これが慣れていないと結構わかりづらいし面倒なのですね。これをやってもらうことが一番のハードルです。
いまだにクレジットカード決済が嫌だと言ってわざわざコンビニ決済をする人もいます。コンビニでチケットを買う人も多いのでそちらの方が馴染みがある人も多いのでしょうか。私が使っているツイキャスではそこもカバーはしているのですが、コンビニ決済で買えるのは配信日前日までという制限があったりします。
演奏者の親が買いたいのに買えなくていろいろと代わりにやってあげたり、電話でいろいろ説明したという話もあります。
最近はツイキャスを利用する人が多いのでツイキャスが市場を取りつつありますが、まだまだ使いづらいシステムです。ツイキャスももっと「どうしたらお客様が登録しやすいか、購入しやすいか」を考えて欲しいものです。
この登録作業さえ一回してしまえばあとは次回のコンサートのチケットを買えば良いだけ。ツイキャスで登録したら、他の演奏家がツイキャスで配信していたら買うのが簡単になります。そうやって登録者数をふやしていけるかがこういうプラットフォームの重要なところだと思いますが、まだどれが主流になるかはわかりませんね。ツイキャスよりも使いやすいサービスができたらそちらに流れていくでしょう。そのためにもツイキャスには今のうちにシステムを改善して欲しいです。
また、私も登録をわかりやすく解説していく努力が必要なのだと思っています。ツイキャスの登録作業については近々詳しく解説しようと思います。
演奏者としては自分のプラットフォームを決めることが大事
結局、登録が一番のハードルなのですから、演奏者は自分のお客様が一番登録しているプラットフォームを使うことが重要だと思います。最近ではツイキャスが一番使われています。しかし、これからいろいろなサービスが出てくるでしょうから見極めも必要です。ただ、主宰者としては一つのプラットフォームに決めて配信する人がほとんどだと思います。誰かの企画に乗る演奏者はお客様を呼ぶプラットフォームが定まらず大変かもしれませんが、自分で集客もするイベントではそこも基準に依頼を受けるか考えるのも一つの考え方かもしれません。
そして何より、プラットフォームを決めたら継続することが大事だと思います。一ヶ月に一回、二ヶ月に一回など、どんな頻度でもやり続けることが大事。そうしていくことで定着していき、応援してくれるお客様も出てきます。演奏家として活動をしていく一つのハードルが「定期的な演奏機会」ができるかどうかだと思います。それについてはまた今度。
それではまた。良い日々をお過ごしください。
蛯澤亮でした。
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