解体ラブスト2-34

ぶるぶるする。羞恥、憤怒、激怒、激情、恥ずか死ぬ、死にたい、ミックスされた感情が涙になりかける、寸前にきてる。

でもこうしないと終わらせてくれない。
ド外道のヒモの最悪、畜生、私を本当に好きなのか疑わしくなりすらする、この男が。

ぷるぷるのゼリーみたいに手指を震わせながら、しーさんにベッドに落ちてるスマホを差し伸べる。しーさんは、受け取ってすぐ、私に顔を近づけてきて囁いた。

「パスワード。解除して」

「……っ……」

(な、泣きたい……)

なんかもう、全身、心までも、解体されていく気分がした。

スマホどころか。

私の四肢全身のロックを解除するみたいに。

半分、泣かされているのに、でもまだ私は涙をこぼしてはいない。このクソ野郎に泣いてやる気なんかしない。

指、は、震えるけれど、言われるがまにまロック解除を、ツ、と指でなぞる。
スマホは裏返して受け取られて、間もなくライトを点けた。私の解体を、進める、為だけに。


END.

読んでいただきありがとうございます。練習の励みにしてます。