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そんな時期もあるよね、って話。

先日、同じ登校班の上級生に「いつまで付いてくるの?」と聞かれました。
付いてくる、というのは朝の登校班の集合場所への付き添いのこと。

我が子は今年度から小学1年生になりました。
入学してすぐ、何も分からないまま新型ウイルスの影響で学校は休校。

初めての勉強も、友達と遊ぶ楽しさも、給食の美味しさも、いきなりシャットダウン。
休校が解除されたあとも、感染予防対策を徹底しながらの学校生活。

顔の下半分は常にマスクで覆われていて、
始めの頃は友達や先生の顔がよく分からないと言っていました。
アルコール消毒で可愛い手は荒れ放題。
給食も全員が前を向いて、無言で食べます。
休み時間も接触を避けるため、鬼ごっこは禁止されています。
学校行事はほとんど中止になりました。安全最優先。仕方ないです。

我が子は新しい環境に飛び込む時、ちょっと躊躇してしまうタイプです。
慣れてしまえば、なんてことはないんだけど。
適応するまでに時間がかかります。

そんな子ですから、学校が再開したあとも泣いて登校する日が続きました。
学校まで一緒に歩いて行きました。
だんだんと付き添う回数を減らし、今は学校まで行かず集合場所のところでバイバイしています。

だいぶ学校にも慣れたので、もう泣きません。
学校の楽しさを覚え、感染予防をしながらお友達と遊ぶ術も身に付けました。

我が子の登校班の集合場所は普段、車通りが少ないのですが、
朝は出勤時間と重なるため、スピードを出した車が何台か通ります。
子どもがいるのに結構なスピードで通り過ぎていくので、大人でも正直、怖いと感じることがあります。

子どもだけで集合させたら危険だし、登校班の子どもたちに何かあったら…と思うと心配で。
1年近く付き添ってきたのですが、冒頭の発言のように疑問に思う子もいますよね、そりゃ。
発言に悪気はないし、ただ単に疑問だったのでしょう。子どもはストレートですからね。

その夜、我が子に
「ママ、明日から玄関でバイバイした方がいいかな?どうする?」と聞いてみました。

すると間髪入れず、高速で首を左右に振る我が子。これは「No!」のサイン。
最後には泣き出してしまいました。これはまだ付き添うことになりそう。

いつか自分に自信がついて、
「ママ、もう付いてこなくても大丈夫。」と言ってくれる日まで、あと少し親馬鹿でも良いのかな…なんて思ったり。
過保護って思われてもいいや。この時間は永遠じゃない、貴重なんだ。

いつか、親が手を放そうと努力しなくても
勝手に手を離れて行ってしまう日が来るでしょう。
その日までは、もう少し親馬鹿でいたいのです。

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