見出し画像

荘厳。

日本時間の深夜に中継されたエリザベス女王の葬儀を見ました。
イギリス国民でもなければ、イギリスに縁も所縁も無い遠いアジアの国の人間ですが終始、女王の葬儀に魅せられていました。

美しい。荘厳。
この言葉しか出てこない。
一糸乱れぬ葬列。無駄のない動き。沿道の両サイドに溢れかえる国民。
イギリス近衛兵の赤い制服とモフモフの帽子。
毛並みが美しいお馬さん。そしてコーギーちゃん。
映画のワンシーンのような葬儀に終始、釘付けでした。

当たり前だけど日本と全く違う。
それぞれの国に、それぞれ国の悲しみ方やお別れの仕方があるんだと。
イギリスの歴史や世界との関係性とか、いろいろ難しい話はありますが
春に亡くなった祖父を思い出し、重ねてしまう自分がいます。
悲しいものは悲しいのです。

なんだろう、泣けてくる。
生前のお人柄とか、スピーチとか、キュートな笑顔とか。

思い出されるのは人生の最期まで美しく、凛々しく
国民の母として
そして時には国民の祖母としてあり続けたお姿でした。

遠いアジア国の人間がこれだけ悲しい気持ちになるのだから
イギリス王室とイギリス国民の喪失感は計り知れないものがあるとお察しいたします。

結局、家族が寝たあとも1人でBBCの中継を見続け、地下に埋葬される手前でダウン。
翌日のニュース映像で女王の最期のお姿を見届けました。

バクパイプが流れる中、エレベーター式に女王の棺はシューンと地下へ。
驚いた。これには驚きましたよ。

棺の上に置いてあった王冠と宝玉と勺杖。
これらは埋葬前に全て外され、台座の上へ。
「あぁ、女王としての役目を終えられたんだ…」と。

中継に映る街並みはどこを切り取っても美しかった。
いつか、イギリスにも行ってみたい。

最愛のフィリップ殿下のお隣でゆっくりお休みください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?