見出し画像

あそびましょ。

最近「ガリガリ君の秘密」という本を読み終えました。
ガリガリ君といえば、赤木乳業さんのヒット商品の一つ。
 
子どもの時から当たり前のように食べてきたガリガリ君。
その裏にある赤木乳業さんの歴史とこれまでの企業努力を社員さんの声を元にじっくり紐解いていくビジネス書です。
 
ビジネス系の本って難しいことばっかり書いてあって、最初の数行で「うっ…。お腹いっぱい、頭いっぱい」って本を閉じてしまうことも多々。(←私だけ?)
シカティ、この本は一つひとつの章が短くて難しい言葉もあまり出てきません。
 
本の前半は会社の実績や販売に至る経緯、社員の活躍ぶりが語られています。
後半では会社としてどんなことをして社員の能力や活躍を引き出しているか書かれています。
その裏には上下関係を越えて徹底された「言える化」
そして良い意味で若手を放任する。
然るべき時にちゃんと先輩は出てくるけど、それまでは失敗しても口を出さず任せる。そこで積まれる経験値や育まれる自主性は相当なものだと予測します。
 
「ちょっと体育会系で厳しそう…。」って豆腐メンタルのミーアさんは読みながら胃が痛くなる場面もあったけど、皆さん熱意をもって楽しくお仕事されている様子。
凄い会社は中の仕組みも凄いんだな…って、小学生みたいな感想が出てしまいました。
 
製造している赤木乳業さんは
規模は小さいながらも強い会社、弱小ならぬ「強小カンパニー」を目指し
「あそびましょ。」をコーポレートスローガンに掲げています。
常に「遊び心」を大事にし、常識の枠に捉われず様々な施策を打ち出して危機を乗り越えてきたんだとか。
 
文庫版が2013年に刊行された5年後、インタビュー当時の社長は会長に。
社長が息子さんに代替わりしたあとも成長を続ける現在の赤木乳業さんについて触れるおまけページも面白い。
取材当時と変わったところ・変わらないところが書かれていて、なかなか興味深い。
 
会社経営はそれぞれ。社長の考えが大きく影響するんだろうけども。
それがすべてじゃないし、働く側にとっては会社の考え方が「合う・合わない」ってのも大きいよね。
 
なんかいろいろなことを考えた一冊でした。
ただ確実に言えるのは、読み終えた後ガリガリ君が食べたくなる笑。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?