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繭に籠っても ええじゃないか~!!

有栖川有栖さんの「ダリの繭」を読破しました。
推理小説大好き。小動物の推理小説好きの根底に「金田一少年の事件簿」アリ。笑

有栖川有栖さんの作品は以前から読んでみたいと思っていました。以前、斎藤工さんと窪田正孝さんでドラマ化されましたね。あれも面白かった。

作品一覧を見ていたところ「ダリ」という文字を発見。
もしかしたら一連のシリーズで読む順番などが決まっていたのかもしれませんが「ダリ」という単語を見過ごすわけにはいかない!
…というわけで、この作品から読むことに。

シュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリ。
宝飾デザインも手掛けたこの天才を心底愛し、自らもダリのような髭をもつ有名宝石チェーンの社長がある日、神戸の別荘で殺害される。
発見されたのは社長お気に入りのフロートカプセルの中。しかもその死体からはトレードマークであるダリ髭が消えていた…。その他にも不可解な点が。
事件に立ち向かうのは推理作家の有栖川有栖と犯罪学者の火村英生。現代の繭ともいえるフロートカプセルで発見された社長に何があったのか。その謎を解き明かす!

…と、いった感じです。

初めて読んだけど、文章が分かりやすく読みやすい、という印象を受けました。
時代設定は今よりちょっと前なのかな?
喫煙する場面が多く出てきたり、携帯電話が無かったりするから。
小説を読む時、頭の中に映像を投影するのが癖なのですが。
今回はドラマの影響もあってか終始、斎藤工さんと窪田正孝さんがウロウロしていました。笑

この映像投影読書法はまだ実写化されていない小説でも行います。
そうすると何が起きるかっていうと、実写化された時のキャストに一喜一憂する振り幅が人より大きくなります(当社比。笑)

それはさておき。
結論。面白かった。
推理小説だから未読の人のためにネタバレは避けたい、というわけで詳しいことは書けませんが面白かったです。
ダリ先生の予備知識があるとさらに楽しめます。

興味を惹かれたのはフロートカプセル。
この中に入ってプカプカしているだけで、疲労回復効果があるらしい。しかも40分で6時間睡眠と同じ効果が期待できるんだとか。なんじゃこれはー!?
これを「繭」に見立て、ストーリーは展開していくのであります。

言いたいことも言えない こんな世の中じゃ…繭に籠りたくなる日もありますよ。
人間だもの。いや、小動物だもの。
時には引きこもっても ええじゃないか~!!

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