就活

大学三年生。

秋。

就活というものを始めるべき季節になった。


しかし、恐ろしいくらいやる気がない。

学問や研究には興味があるのだが、

就活へのやる気が全くない。

しかし、院進して学びたい事もない。


友達はインターンに行っているし、

学校や親からも行けと言われるので

説明会やインターンにちょいと参加しているが、

企業の説明を聞いても、

面接をしても、

グループワークをしても、

会社の人と直接話しても、

会社や仕事の魅力は伝わるが

“ここで働きたい”とは思わない。

「うちの会社では早くから昇進できます!」

「うちの会社は給料が良いです!」

など色々言われても

別に責任を持ちたくないし、無理なく生きていけるだけ稼げれば良いと思ってしまう。


やる気ない状況で働いても

働くことのストレスで体調を崩し、

血を吐いて倒れ、

早死にするのではないか。

ならば一度きりの人生、

自分が心からやりたいことを思いっきりやるのが

1番なのではないか。



私は芸人になりたい。

お笑い芸人になりたい。

漫才師になりたい。

あと、ラジオパーソナリティもやりたい。


「甘いことを言うな。」

そう思われるかも知れない。

でも私は、

やりたい事して生きていけるなら

上手くいかなくても稼げなくても苦しくても

夢のために頑張れる自信がある。

そのくらいの覚悟はしている。


一応ネタを書いていて、

数回舞台で漫才をした事がある。

Mにも一度出たが

一回戦で散った。

コンビも散った。

(相方募集中だ。)


出始めのアマチュアでまだ何の実績もない。

でも、板の上で自分が言った事で笑いが起こったときの

快感が

忘れられなくて、

次はもっと面白い事やってもっと笑かすぞ

とワクワクしてしまう。


ふとした時に

面白いことを思いつく。

メモする。

ネタの構成を練り、

頭の中で漫才を始める。

サンパチマイクを挟んでいる姿を想像して

一人でニヤニヤする。

幸せな時間だ。


厳しい世界なのは分かっている。

だけど、夢がある世界だ。

夢物語とバカにされるかもしれないが、

バカにしていただいて構わない。

人にどう思われるかなんて気にしていたら

芸人になりたいなんて思わない。

夢を追いかけることが

一度しかない人生の醍醐味だと思っている。


歳を取ってから、

「もし芸人になってたら、…」

なんてタラレバ話をするのだけは嫌だ。

だから、



私はお笑い芸人になりたい。

絶対になる。



『えびびんのオールナイトニッポン!!』

いつかこれを全国に流したい。



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