死んでもいい

まあまあ裕福な家に生まれて何不自由なく過ごすことができて。
結婚と離婚を経験して。
娘を授かって。
大好きな友人や仲間たちに恵まれて。
自分は自分らしく生きていていいのだとわかって。
おいしいものも食べて。
父親との確執も解消できて。
恋愛もして。
たくさんの人に嫌われて。
それ以上にたくさんの人に「大好き」だったり感謝だったりを循環させて。
こんなすごい時代を過ごすことができて。
かわいいペットもいて。
40歳目前まで生きることができて。
自分を表現することができて。
日本に生まれてきて。

なんかさ、もうじゅうぶんだなあと思うのね。
そりゃあ出版したかったり、私の世界に触れて誰かの勇気になるといいなあと思っていたけれど。
あなたの人生が最善だなんてどうしても思えないとか言われたこともあったけど。
以前恋仲にあった婚約者を事故で亡くして心を痛めていた男性に、「私は長生きするよ」なんて言ってたけれど。
生命線がバカみたいに長いけど。

もうさ、悲しいことも嬉しいことも一通り経験してきた。
自分を含め、人の優しさや愛、醜さ悲しさを全部見てきた。

見たいもの全部見てきた。

死んでもいい。

それでも生きる理由って、娘の成長を見守ることとペットのモモンガのお世話なのだと思う。

まあ、寝て覚めて朝になったらどう感じるのかわからないけど。

明日、髪を切りに行く。
美容師さんに「伸びましたよね〜」なんて言われて、生きていることを実感しよう。

いつもありがとうございます。あなたが大好きです。