見出し画像

我を忘れて誰かに恋することはもうないのかも知れない

恋愛体質、だと思う。

小学生の頃からずっと好きな人はいたし、うまくいくいかないは別としていつだって恋をしてきた。結婚生活の6年半を除いて。(本当に本当に浮気なぞしなかった。自分はもうそんな土俵に上がることも許されない人間だと思い込んでいたからね。)

ちょうど3年前。人生で忘れられないくらいの大恋愛を経ての大失恋を経験した。並々ならぬ事情を抱えた人だった。私が彼にできる唯一のことは、身を引く。それだけ。

たくさん恋愛してきたのに、ちっとも幸せになれない自分。泣いて泣いて泣き崩れて、涙も枯れ果てて。私は決意したのだ。

「もう誰かに依存したりしない。私は私が幸せにする。」

あの時、涙と共に流してしまったのだと思う。恋愛の切なさ、苦しさ、もどかしさ。どっぷり恋愛にハマることがなくなってしまったのだ。

その後も恋はしたけど、どこか冷静というか。突っ走ることができなくなっていた。報われない片思いに酔いしれているフリをした自分もいたのだが、そうやって
必死になって男性にアプローチしているのって、「タダでセックスさせますよ」って言っているのに拒否されている状態だもの。
愛されてナンボ、与えられて喜ぶのが女性ってものなのに、何それ。いやだいやだ。

誰に愛されたかったのかって言ったら、高収入の男性ではない。優しい男性ではない。今をときめく起業家でもない。なんなら田中圭でもない。(それも嬉しいけど)

私なのだ。私自身。

誰かに依存しないと決めてからは、私が私を愛することに努力した。愛されることを努力した。
すると不思議。恋愛に溺れなくなった。

相手のことは好き。大好き。でも一喜一憂されない。だって私はもう、目の前の彼よりも私自身と相思相愛なんだもん。男性が去っても「あーそうなんだー」くらい。もっと言うと「私と出会っておきながら私の魅力がわからないなんて、残念な人生ねえ。」とすら思う。

そんなこと言うとどんだけナルシストになっちまったんだよ、と言われそうだけど、美人でもないし、バツイチだし、子持ちだし、アラフォー。どう転んでも低スペックなのもちゃあんとわかっている。わからないわけないでしょうに。わかった上でのこれなんですよ。
それでも他人の評価なんて気にしない。私は私を満たすことで忙しいから。

まあ、そんな自分に満足しつつも、ほんのちょっと困っている。

だって我を忘れて誰かに恋することはもうないのかも知れない!

ひょえー、ちょっとした事件。
そもそも恋愛体質を自負してきたとはいえ、よくよく考えると本気で好きになった人といったら思い出すのはたったの3人。ましてやこの状況。今後燃える様な恋ができるのだろうか…

私にはすでに出会っているのだ。高収入の男性よりも、優しい男性よりも、今をときめく起業家よりも、なんなら田中圭よりも超えた人。生まれた時から、いや生まれる前から出会っていた。

私の運命の人は、私。

そこを超えられる人なんているのかな。いないよなあ。

それはそれでなんだかなあと思う自分がいるのでした。でもだからと言って好きな人ができないわけではないからまあいいか。恋愛体質だからね。


「書く」ことで食べていけるひとになるのが目標です♡ここにたどり着いたのも何かのご縁。わちゃわちゃしましょー!!!