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拒食症になった話
「生きるのがしんどい」
拒食症になった1ヶ月の間、ずっとそう思っていました。
体重は減る一方で、まさかの30kg台に突入。
そもそも、どうして拒食症になってしまったのか?
ぶっちゃけ、想像がつかないですよね笑
でも、実は拒食症は誰にでもなる可能性があります。
✅拒食症になった理由は?
✅実際拒食症ってしんどいの?
✅どうやって治したの?
今日は、そんな話をしたいと思います。
まず、拒食症になった理由ですが、
「葛藤を抱えながら食事をしたこと」
が原因です。
当時の僕は強い鬱状態で、その鬱を治すために食事改善が重要だと考えて
揚げ物・炭水化物・小麦粉製品・加工食品 etc…は食べないという
ストイックな食事生活を送っていました。
もちろんコンビニやスーパーでは原材料まで見て厳選して購入していたし、
家でそのようなものを食べる機会はありませんでした。
今考えると信じられない生活送ってますね笑
そんなある日、母親がチョコを買ってきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1680769718629-raT2aUGJNe.png)
こんな感じの、小さい包装に入ったチョコレートでした。
僕はチョコレートが大好きだったし、
半年ぐらいも我慢して食べていませんでした。
食べちゃいけないと分かっていても、
「誰も見てないし、一個ぐらいなら食べてもバレないだろう」
という思いで食べてしまいました。
食べちゃいけないものを食べるという背徳感もあってか、
久々に食べたチョコは
信じられないぐらい美味しかったのを覚えています。
ここからが地獄の始まりでした
食べてから「流石にこれ以上食べるのは良くないな」
と思って我慢したのですが、一回美味しさを味わったせいで
「チョコ食べたいな」と無意識に思うようになってしまい、
チョコを我慢するストレスで更に食べたくなった。
あまりにもストレスが溜って、
「我慢するのは逆に健康に良くない」と考えて
もう一回食べてしまう…
「あれ、思ったより美味しくない」
そんな日々が続く中で、
美味しいと感じられる瞬間が次第に少なくなっていった。
でも、食べるのを辞めることはできなかった。
普通に考えて、ありえない状況ですよね笑
でも、一回極上の美味しさを味わってしまった脳は、
「もう一回味わいたい」と思ってしまいます。
しかし「食べちゃダメなのに…」という罪悪感のせいで
美味しく食べれず、
「次こそはあの味を感じられるんじゃないか」
と脳が錯覚し、食べるのが辞められなくなりました。
ここまでの話だと、
「ただのチョコが我慢できない人じゃん笑」
と思った方も多いのではないでしょうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1680848741592-0PSPaJdRei.jpg?width=800)
実は、この「食べたくないけど食べてしまう」が
拒食症に大きく関わってきます。
「食べたくないけど食べてしまう」という状況が始まって
二週間が経過した頃、私は食事そのものが苦痛になっていました。
「本当に今食べていいんだっけ?」
食べてるだけなのに、何か悪いことをしている気がする。
お腹いっぱいな自分に自己嫌悪する。
それでもお腹は減るから、ストレスを感じながら食べて
また気持ち悪くなる。
そんな繰り返しでした。
「好きな食べ物ならストレス無く食べれるんじゃない?」
そう考えて、少し高めのレトルトカレーを買ってみました。
でも食欲は湧かなくて、無理やり食べても気持ち悪くなるだけ。
「じゃあどうすればいいんだよ」
どんなに美味しいはずのものを食べてもストレスが溜まり、
「もう一生このままなのかな?」
と思うようになってきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1680850843808-WmOEPUtWZo.jpg?width=800)
そんな中、思ってもなかった方法で解決しました。
それは、
読書すること
です。
勘違いして欲しくないのですが、
「拒食症の本を読んで解決策を発見した」
という訳ではありません。
現実逃避のために読み始めた本が意外と面白く、
読んでいる時は「食べるしんどさ」を忘れられました。
そんな生活を続けていると
食べることに対する抵抗が減っていき、
気持ち悪さも無くなって拒食症が治りました。
問題と向き合って解決するだけでなく、
実は逃げた先に問題の解決法があるかもしれない。
そんなことを教えてくれた体験でした。
そのとき読んでいた本である「名前探しの放課後」には
今でも感謝していて、
大切に保管しています笑
![](https://assets.st-note.com/img/1680953396821-93u5c8CrE5.jpg?width=800)
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