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拒食症になった話

「生きるのがしんどい」

拒食症になった1ヶ月の間、ずっとそう思っていました。

体重は減る一方で、まさかの30kg台に突入。


そもそも、どうして拒食症になってしまったのか?

ぶっちゃけ、想像がつかないですよね笑

でも、実は拒食症は誰にでもなる可能性があります。


✅拒食症になった理由は?
✅実際拒食症ってしんどいの?
✅どうやって治したの?

今日は、そんな話をしたいと思います。


まず、拒食症になった理由ですが、

「葛藤を抱えながら食事をしたこと」

が原因です。

当時の僕は強い鬱状態で、その鬱を治すために食事改善が重要だと考えて
揚げ物・炭水化物・小麦粉製品・加工食品 etc…は食べないという
ストイックな食事生活を送っていました。

もちろんコンビニやスーパーでは原材料まで見て厳選して購入していたし、
家でそのようなものを食べる機会はありませんでした。

今考えると信じられない生活送ってますね笑


そんなある日、母親がチョコを買ってきました。

こんな感じの、小さい包装に入ったチョコレートでした。

僕はチョコレートが大好きだったし、
半年ぐらいも我慢して食べていませんでした。

食べちゃいけないと分かっていても、
「誰も見てないし、一個ぐらいなら食べてもバレないだろう」
という思いで食べてしまいました。

食べちゃいけないものを食べるという背徳感もあってか、
久々に食べたチョコは
信じられないぐらい美味しかったのを覚えています。

ここからが地獄の始まりでした


食べてから「流石にこれ以上食べるのは良くないな」
と思って我慢したのですが、一回美味しさを味わったせいで
「チョコ食べたいな」と無意識に思うようになってしまい、
チョコを我慢するストレスで更に食べたくなった。

あまりにもストレスが溜って、
「我慢するのは逆に健康に良くない」と考えて
もう一回食べてしまう…


「あれ、思ったより美味しくない」


そんな日々が続く中で、
美味しいと感じられる瞬間が次第に少なくなっていった。

でも、食べるのを辞めることはできなかった。


普通に考えて、ありえない状況ですよね笑

でも、一回極上の美味しさを味わってしまった脳は、
「もう一回味わいたい」と思ってしまいます。

しかし「食べちゃダメなのに…」という罪悪感のせいで
美味しく食べれず、
「次こそはあの味を感じられるんじゃないか」
と脳が錯覚し、食べるのが辞められなくなりました。


ここまでの話だと、
「ただのチョコが我慢できない人じゃん笑」
と思った方も多いのではないでしょうか?

実は、この「食べたくないけど食べてしまう」
拒食症に大きく関わってきます。

「食べたくないけど食べてしまう」という状況が始まって
二週間が経過した頃、私は食事そのものが苦痛になっていました。

「本当に今食べていいんだっけ?」

食べてるだけなのに、何か悪いことをしている気がする。
お腹いっぱいな自分に自己嫌悪する。

それでもお腹は減るから、ストレスを感じながら食べて
また気持ち悪くなる。

そんな繰り返しでした。

「好きな食べ物ならストレス無く食べれるんじゃない?」

そう考えて、少し高めのレトルトカレーを買ってみました。

でも食欲は湧かなくて、無理やり食べても気持ち悪くなるだけ。

「じゃあどうすればいいんだよ」


どんなに美味しいはずのものを食べてもストレスが溜まり、
「もう一生このままなのかな?」
と思うようになってきました。

そんな中、思ってもなかった方法で解決しました。

それは、

読書すること


です。

勘違いして欲しくないのですが、

「拒食症の本を読んで解決策を発見した」

という訳ではありません。

現実逃避のために読み始めた本が意外と面白く、
読んでいる時は「食べるしんどさ」を忘れられました。

そんな生活を続けていると
食べることに対する抵抗が減っていき、
気持ち悪さも無くなって拒食症が治りました。

問題と向き合って解決するだけでなく、
実は逃げた先に問題の解決法があるかもしれない。


そんなことを教えてくれた体験でした。


そのとき読んでいた本である「名前探しの放課後」には
今でも感謝していて、
大切に保管しています笑

軽めのミステリーが好きだよって人は、良かったら読んでみてください!


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