見出し画像

プライベート旅行記056 : 男旅 (Part2)

1. 秋休み

 止まない雨が無いように、変わらない家族イベントも無い。娘の小学校入学から7年間続いていた秋休みの海外旅行だが、娘の中学の部活が忙しいらしく今年は断念することになった。中学になると、秋休みはあっても、部活に休みは無いらしい。夏休みも当然忙しいとの事で、娘が1歳から毎年続けてきた家族海外旅行は、13年で途絶える事になった。

2. 想定外

 娘と異なり、まだ小学生の息子は時間に余裕があるので、久しぶりに男旅をすることにした。普段は女組に振り回されるので、意見が通ることが少ない男組だが、男旅ならその心配もない。私自身が初めて海外に行ったのは、バイトで金が貯まった20歳を超えて時だったが、子供たちはグローバルな感覚を持つ国際人に育てようと、毎年異文化に触れる機会を作ってきた。特に息子は生まれてすぐの3ヶ月で渡英し、毎年の海外経験から国際人の片鱗が現れる頃だと思い、息子にどこに行きたいかと尋ねた。親心に反して、回答は驚愕の「日本が一番!」で、国際人とは程遠い、中身はすっかり大和魂を持った昭和初期のおじいちゃんの様相である。

3. オホーツク海

 日本でどこに行きたいかと話を進めると、オホーツク海を見たいそうである。小学校入学前の最初の男旅では、日本海を見に行った。海を超えた海外に行きたいとは思わないが、太平洋を見て育った息子は、違う海を見たいらしい。オホーツク海がどこに行けば見られるのかは難しい問題でピンと来なかったが、漢字の読み方も難しい北海道の女満別空港がオホーツクの空の玄関だった。秋には寒くなるので、オホーツク海のベストシーズンであろう8月初旬に行くことにし、記憶が正しければ社会人になって初めて、秋でなく夏休みを取ることにした。

この記事が参加している募集

#スキしてみて

525,791件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?