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ビジネス出張記

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出張とは、仕事で通常の勤め先を離れて他の土地に出かけることである。通常と異なることから、新たな発見・経験・事件が付き物である。少しラップ調に韻を踏みながら紹介すると、こんな感じ?…
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#海外出張

ビジネス出張記001 : まえがき

1. 目的 記録、整理、分析の三つの柱を目的とし、ビジネス出張記を書く事にした。ロンドン駐在記を書く際も、同じ目的であったが、自分なりに意義があると考える。ついては、時間の許す限り、書く事にした。 2. 海外出張 仕事で世界各国を飛び回っているが、これらは貴重な経験であり、私の売り(財産)でもある。この売りを如何に活用するかを考え、書き物として纏める事が、ただの記憶から価値ある知識への変革になればと思う。また、出張の移動時間は、昨今唯一の一人になりくつろげる時間である。自宅

ビジネス出張記106 : 韓国車

1. 自動車メーカー 韓国の自動車メーカーは4社あり、最大手のヒュンダイ自動車、ゼネラルモーターズ子会社の韓国GM、ルノー傘下のルノーサムスン自動車、そしてインド・マヒンドラ傘下のサンヨン自動車だそうだ。 2. Kia 韓国でよく見る起亜(Kia)が上述4社に入って無い事に驚いたが、1999年に経営破綻し、それ以降はヒュンダイ傘下となったそうである。空港から乗る予約タクシーは車種まで事前連絡あり、KIA K7だった。まったくピンとこなかったが、高級感ある車だった。 3.

ビジネス出張記072 : イタリア (ホテル)

1. ビジネスホテル イタリアで良くある、ベッドとテレビとお風呂が付いているだけの質素な部屋は、手頃な値段(50 Euro程度)で宿泊できるビジネス用のホテルである。ただし、建物は古く、ドアのノブは取れるは、停電はするは、しまいにクレジットカードが使えなかったなんて事もざらである。そんなイタリアホテルの特徴を以下に纏める。 2. 朝食 動向したドイツ人に言わせると、イタリアの朝食は最低で有名だそうだ。確かに、レストランの隅っこに、パン、コーンフレーク、果物が少し置いているだ

ビジネス出張記048 : ローマ (空港)

1. ローマ再び 娘と一緒にトレビの泉にコインを投げた事が関係あるのだろうか、またローマ空港で乗り継ぎ待ちをした。今回も前回の出張同様にAlitaliaとAir Oneの、痛い目にあった組み合わせである。相変わらずいい加減なセキュリティーチェックを終え、Terminal Cに入ると、前回この空港内を走り回った記憶が蘇った。裏道を含めてうろうろしただけあり、鮮明な記憶が残っており、懐かしさを感じた。 2. チェックイン Air Oneのチェックインが必要であったが、チェックイ

ビジネス出張記046 : イタリア (乗継/Part2)

1. 続き 乗り継ぎトラブルの続きを以下に纏める。 2. Alitaliaカウンター 漸く辿りついたカウンターだが、誰もいなかった。誰かいないかと周りを見回していると、帰り際の添乗員を発見した。事情を説明すると親身に対応してくれ、ロンドン行きのフライとは明日の朝になる事、Air Oneにクレームしないといけない事、HotelはHiltonがある事を丁寧に説明してくれた。Air Oneのクレームカウンターの場所を説明しようとしたが、帰宅するのと同じ方向なので連れて行ってくれる

ビジネス出張記045 : イタリア (乗継/Part1)

1. 乗り継ぎ 今まで飛行機の乗り継ぎトラブルは無かったが、初めて経験した。以下に2部構成で纏める。 2. 経路 出張の航空経路は以下の通りだった。航空会社が分かれているところが、問題の根源であった。  (1) Alitalia ロンドン - ミラノ  (2) Air One ミラノ - サルディニア島  (3) Air One サルディニア島 - ローマ (8:05着予定)  (4) Alitalia ローマ (9:15発) - ロンドン 3. 延着 打合せも予定通りに

ビジネス出張記043 : ローマ (Air One)

1. イタリア国内線 ローマ空港のTerminal A(国内線)の隅っこに追いやられた航空会社、それがAir Oneである。サルディニア島のAlghero空港に行く為には、どうしてもこの航空会社を使う事になり、会社のキャッチコピーの “the one you choose”に計らずしもはまってしまっている。そんなAir Oneの往復風景を以下に纏める。 2. 往路 チェックインは速やかに行われ、少し驚いた。チケットの表示時間から変更していたのだが、しっかりと変更がされていた

ビジネス出張記036 : 韓国語

1. ハングル 韓国語が話せないと、夕食を食べるだけでも苦労する。雑居ビルが立ち並び、看板は全てハングルで掛かれている(タイトル写真)。まともな店か、怪しい店か、はたまた高級な店なのかすら判断がつかない。何度も訪問している国だが、一人で行動する事は少なく、誰かに連れて行ってもらうので進歩が無い。ぼられないチェックポイントの、窓が広く見通しが良く、大通りに面して、地元客が入っている3点を満たす韓国料理店を探した。 2. クレジットカード 土砂降りの雨の中、漸く条件を満たす店を

ビジネス出張記033 : ミラノ (タクシー)

1. チップ 出張中の便利な足は、やはりタクシ-である。土地勘の無い地域では、タクシーに頼らざるを得ない。お国柄によっても違いがあるが、イタリアのタクシ-事情を以下に示す。イタリアのガイド本“地球の歩き方”によると、タクシーでのチップは、10%程度と書いている。初めてのイタリア出張で、マニュアル通りに計算して、運転手に10%のチップを渡した。満面の笑みを浮かべ非常に喜んでいた運転手をみて、てっきり感情表現の大げさな民俗だと思った。後で現地のイタリア人に聞くと、イタリアではタク

ビジネス出張記031 : ローマ (ホテル)

1. Rome再び トレビの泉に投げ込んだコインに導かれたのか、ローマ空港のHilton Hotelに再度泊まる事になった。この冬の時期にも関わらず、22時ローマ発サルディニア島行きのフライトが満席で取れず、翌朝の便の利用となったからであるが、ゆとりを持った良い日程となった。 2. 場所 ただでさえ都心から離れているローマ空港から、さらに動く歩道を使って15分程歩かされた。複数の駐車場を過ぎ去った動く歩道の終点の、寂しい雰囲気の中でHotelはひっそりとたたずむ。夜中に歩く

ビジネス出張記019 : 深夜放送

1. ホテル 出張中は打合せ準備や時差のある日本への報告で深夜・早朝にホテルでPCに向かって仕事をする事が多々ある。一段落着いた時や、気分転換にテレビをつけるのだが、ヨーロッパでの地上波放送で映し出される映像には驚く事がある。以下にそんな大人の番組の話しを纏める。 2. ポーランド ポーランドの暗闇(タイトル写真)の中、ホテルにて夜中の3時ごろにふとテレビをつけると、ピンク色に染まった画面に悶々とした音楽が流れ出した。女性の顔写真と共に名前や携帯番号等々の何かの情報が、順次

ビジネス出張記017 : パブ

1. 社交場 酒の飲める国への出張時、一日の締めとして必ずご当地の酒を飲みに行く。仕事も酒もしっかりこなす事を信条としており、万国共通のスタイルでお金の心配もせずに気軽に行けるPubはとりわけ必要不可欠な存在である。 2. アブダビ アブダビには中東でもPubがあると聞き、ホテルのボーイに場所を聞いて、一人でホテルのPubに行った。一般の人が酒を購入するにはリカーパーミットが必要であるが、ホテル直営のレストランやPubでは誰でも飲酒が可能である。もともとUAEの立国にはイギ

ビジネス出張記016 : ビール (カナダ)

1. 調査 バンクーバーで3日目の朝、朝6時の感覚で目覚めると、まだ夜中の2時半だった。時差ぼけから完全に目が覚めてしまったので、今までのレストランで得た情報と、Webでカナダのビール事情に関して調べた。ビール醸造所が数件あることも分かり、空港からホテルの間で通った小さな島にもGranville Island Brewing(タイトル写真:ビールはサラダだとの看板)があった。 2. 地ビール カナダを代表するビールは、モルソン社のカナディアンだった。メープルリーフを全面に出

ビジネス出張記015 : ビール (ドイツ)

1. ルフトハンザ クリスマス前のフランクフルト便は満席で、通路側の席が取れずに真ん中の席となった。ドイツのナショナルフラッグ・ルフトハンザならではの、機内でもドイツビールが飲めたが、トイレのタイミングを11時間の間で隣と合わせないといけないので、遠慮がちに飲んだ。 2. 硬派 1516年のビール純粋令で、「ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」と制定され、現在でも厳格に守られている。パブで注がれるビールも、たっぷり時間をかけて泡をてんこ盛りにしてだされる(タイ