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40歳ワーママがNewJeansのBunnies Camp 2024 Tokyo Domeに行った話

2024年6月27日、NewJeansの東京ドーム公演に行ってきました。

感想:ともかくよかった。NewJeansのみんな、本当にありがとう。そしてNewJeansを支えているチームADORのみなさんとbunnies(NewJeansのファンのこと)にも感謝を伝えたい。

超絶ニワカファンから沼りかけになるまで約2ヶ月。
そんな40歳の私とNewJeansのお話。
※ライブレポートではありません。

アラフォー人生の最闇期にNewJeansと出会う

第2子を出産後、復職したものの家庭と仕事の両立がうまくいかず自己肯定感爆下がりで迎えた2023年。
無気力に拍車が掛かり、仕事に対するモチベーションもなくなりともかくただただ1日を消化するだけの毎日。
子どもたちさえ元気でいてくれれば自分のことなど、生きてさえいればどうでもよい、自分の価値など気にしても意味がないと本気で思っていた。
そんな中とうとう全く眠ることもできなってしまった。
いろいろなことに対して消極的になり、何を楽しんだら良いのかわからなくなってしまった。ある日の夜に何気なく最近ラジオで聴いたあの曲、ちゃんと聴いてみようかな、と検索をかけた。

それが「Ditto」

MVを見てびっくり、岩井俊二の映画みたい!と感動。
女性アイドルの歌だから恋愛のことだと思って聴いた(鑑賞していた)けれど、なんかちょっと違うかも。と思いいろんな人の考察を読んだりした。公式アナウンスとしてこの歌は「アイドルとファンの関係性」がテーマとわかった。
いつかファンで無くなってしまう時が来ても、そのアイドルが好きだったということを忘れてしまっても
「お互いに愛し合っていた」※恋愛感情除く
という事実は変わらない、という意味だと私は捉えて夜中に思わず号泣してしまった。

すっかり無意味な存在だと思っていた私自身だけれど、今までたくさんの人の愛情を受けてきたし、今も子どもたちから無償の愛を注いでもらっている。
特に子どものころに当たり前と思っていた周りの大人からの愛に改めて気付き「何、勝手に大人ぶって色々諦めてんだよ、バカだな」ともう一度立ちあがろうという気持ちになれたのであった。
今でもDittoは私の応援歌です。

そこから新曲が出るとYouTubeでMVを見たりした。子どもたちも一緒に見てすっかり親子揃ってハマっていた。
子どもたちが1番好きなのはSuper Shy
あまりにも好きすぎて当時2歳の娘が出先でこの曲がかかった瞬間に「おかあさん!ニュジちゃんのおうたよ!」と叫ぶくらいヘビロテしてました。

2024年3月末 東京ドーム公演が発表される

夏フェスには来るだろうと思っていたがまさかの単独公演。驚いた反面、うなぎ登りの人気からそりゃそうだろ〜という気持ち。
まだまだニワカなので、ものすごく行きたい!というわけでもなかった。
何より日程が平日(水曜日と木曜日)なので仕事の都合はもちろんのこと、4月から上の子の小学校生活が始まるので予定の見通しがつかない。それにチケット代だって安いわけじゃない。
どうするか悩んだものの、そもそもこんなに人気なのだからファンクラブでもない一般販売で買う私が当たるかどうかもわからないんだし、
とりあえず申し込んでみよう!
のノリで申し込んだらまさかの当選!!
この時点でまだメンバーの区別も名前もあやふや、ドーム公演までになんとかしようと公式YouTubeを見まくる。

周りの反応(チケット当選に関して)

チケット当選して嬉しくて、周りに話してみたものの反応は薄く、どうやら私の周りにはNewJeansおじさんおばさんは少ないらしい…
と思っていたら4年ぶりに会った親友が共感してくれ、彼女も「詳しいわけじゃないけどぜひライブの感想教えてね」と言ってくれた。
他にもTwitter(現X)のフォロワーさんたちもいろいろ話を聞いてくれたり、アドバイスをくれたり(特にペンライトの件はありがとうございました)自分の趣味や趣向を発信することによってコミュニケーションのきっかけになることに改めて気付きました。

HYBE内紛とADORミン・ヒジン代表の会見

チケット申し込みをして当落発表を気長に待っていた(この時は当たると思っていない)4月、HYBEがADORの代表ミン・ヒジンを業務上背任容疑があるとして告発すると発表し、ミン氏の辞任を求めている、とうニュースを知る。
正直なところニワカファンにとってはミン・ヒジン氏の才能・功績がイマイチわからない。ただひとつ言えるのはNewJeansがここまで成功したのは彼女のおかげであることは間違いない、というのはわかる。
デビューしたときNewJeansのメンバーはみんな10代。どんなに才能に溢れていて努力家であったとしてもここまでの成功を掴むにはメンバーたちの力だけでは難しい、ミン氏をはじめとするチームADORのサポートがなければ無理だ。

様々な憶測が飛び交う中、ミン氏が記者会見を開き事の顛末を話してくれた。その記者会見ではミン氏が怒りのあまり、HYBEの幹部を貶す発言や、同じHYBE傘下のアイドルに言及することもあり
「感情的で信用ならない」
とか
「他のアイドルたちは関係ないのに、ひどい」
という意見を見た。
でもそうだろうか?私はその会見を見て(韓国語なので親切な方が日本語に訳してくれたものを見て)
ミン氏があのような態度であったことも他のアイドルに言及したことも今話せる範囲内の真実を話す上では当たり前のことだと感じたし、ミン氏の怒り、やるせない、もどかしい思いが伝わった。それにそもそもエモーショナルな人でなければたくさんの人の心動かす、あのような作品は作れないでしょうよ。

私は1人の働く女性としてミン氏を応援したい。
その気持ちは今でも変わらない。

しかし表沙汰になったこの内紛によりたくさんの人が「もしかしたらドーム公演は中止になるのでは?」と不安になったし、実際私もそれを考えた。最悪のパターンとしてNewJeansの解散だった。

HYBE対ミン氏の裁判、初回はミン氏の勝利となり、その後の会見でも「東京ドームまではなんとかやれそう」とミン氏が発言。安心した。(もちろんドーム後も続投してほしい)
そして感情的で信用ならない、と評されていたが彼女は正しかったということもきちんと証明されたことがただただ嬉しかった。 

2回の会見を通してミン氏がNewJeansのメンバーをどれだけ大切に思い、彼女たちの将来についてもきちんと考えていることもわかり、その母親的な一面についてもとても共感した。

また、予想はしていましたがドーム公演当日はNewJeansそっくりなファッションのbunniesと同じくらいのミン氏の記者会見ルックの方もいた。
あの会見が色んな人の心に刺さったんだ、と実感する。

東京ドーム公演を控えて

NewJeansが5月6月と新曲を4曲も発表してくれた。全曲マジでいい。(←語彙力)
NewJeansの良さをいろいろ分析・解説する人は多いが、良いものは良いただそれだけだし、改めてミン氏率いるADORが NewJeansの良さをちゃんと引き出していると感じた。
6月を前にして私はメンバーの名前も覚えたし区別も付くようになった。みんな可愛いのでおばさんには天使にしか見えない。(よく考えたら親みたいな年だわ、私)
そして40歳の私は NewJeansの曲には応援方法があることを知る。せっかくの祭り、全力で楽しむ方向に振り切ることにして、夜子どもたちが寝静まったあとはひそかにYouTubeで予習をしていた。
間に合いそうもなくて(涙)iTunesで全曲購入して通勤時間も聴いてボソボソ練習をした…

また、ペンライトも公式サイトで購入して(一度完売して死ぬほど焦った)持っていくだけーとのんびりしていたらbunniesのみなさんの自作デコのペンライトがあまりにも可愛く、公演まで1週間を切ってから夜なべして作った。

推しはヘリン(なぜなら誕生日が一緒)

公演1週間前に来日したNewJeansがミュージックステーションに出演するというので録画+オンタイムで視聴した。
友人にも「今日Mステに NewJeansでるよ、みてね!」と連絡した。
Mステを見るのもだけど、「Mステ」と発言するのが久しぶりすぎて、驚きと共になんだかちょっと恥ずかしかった。それこそ本当に高校生の頃みたい。
療養中のメンバー(ヘイン)がいることを知って、気遣う友人たちに、「友達やっててよかったな」と改めて感じたりもした。

連日音楽番組をチェックするのも本当に何年ぶりだろうか。生放送中のパフォーマンスでちょっとしたトラブルがあっても何食わない顔でリカバーしているのを見て、どれだけたくさん練習したんだろうか、自信は練習量からきているんだろうなとわかるし、そういう指導をされているんだろうなとかたったひとつの些細な出来事から色んなことまで考えちゃうのは歳を重ねたオタクの特権だ。


公演当日

グッズ購入を考えて午後休を取ったものの、完全予約販売で午後休とかいう問題ではなかった…Tシャツが欲しかったのだけど予約争奪戦に負けてしまい、ステッカーなどを購入しました。

久しぶりの東京ドーム、そしてあの!NewJeans、なんだかわからないけど緊張してしまった。

なのでビールを飲んで緊張をほぐした。
トイレが心配なので一杯だけ。


前日のネタバレがSNSにめちゃくちゃ流れてきたけど、それもお祭り感あって尚よし。全力で楽しみたい!
ちなみにドーム公演初日に療養中のヘインの復帰も発表され、本当に嬉しい。やはり5人揃った姿がみたい。

応援(掛け声、合いの手)も完璧ではなかったものの、思っていたより出来て達成感。
高いなあと買うのを渋ったペンライトもライブ演出のひとつに自分も混ざれたことで会場全体との一体感を得られた。

もちろん歌とダンス、演出も本当に素晴らしく(←語彙力)、最高に盛り上がった。
薄っぺらい感想だけど、本当にNewJeansはいた。本当にキラキラと輝いていた。私はそんな彼女たちと同じ時間を一緒に過ごした。
メンバーは私たちファンを決してファンと呼ばない。bunniesにとってどんな友達でいたいか、などと「友達」というワードが頻繁に出てきて、
あくまで「対等である」という姿勢を崩さないところも感心した。

ミン氏が会見で「CDにランダムで特典をつけてファンにたくさん買わせる手法」について真っ向から否定したことを思い出す。良いものはそんなことをせずとも売れるのだ。シンプルなこと。

2日目は終盤に感極まったヘインが泣き、ハニも泣き、ヘリンも泣いていた。ミンジも泣きそうだったみたい。
そして私もガッツリもらい泣き。

色んなことがあったものね。若い彼女たちにとってどれだけ大きな重いものを背負っているのか考えてしまった。でもチームADORならその荷物を分けてみんなで持ってくれると思うな。

トークの大半が韓国語で理解できなかったのだけど、韓国語やってみようかなという気持ちにもなれた。(英語はだいぶ聞き取れたのでデュオリンゴ効果を感じました🍏)

バニキャンを通して

人生のどん底期に光をもたらしてくれたNewJeans、ニワカファンを1年以上やってこれ以上にはならんやろ、と思っていたけれど。
たった3ヶ月の間に起きた出来事がたくさんありすぎてとても濃厚だったし、心を揺さぶられた。
それこそ、「大人ぶって諦めていたこと」にたくさん手を出せた。連帯感というものをひしひしと感じた。そしていろんな学びと発見があった。
文化祭の準備のような、青春を追体験したような気持ちだった。
アイドルの影響力を40歳にして改めて実感した。

これからの活躍ももちろん期待しているけど、私は健康に心穏やかに過ごせることが1番だと思っているのでその結果の活動停止や解散であっても、応援し続けたい。それはNewJeansのメンバーだけでなく、ミン氏やADORの皆さんに対しても。

NewJeans、若い子向けでしょ?とか
サブカルオジオバ向けと思ってるひと!
ちょっといいから聞いてみて。

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