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「あとせめて30分」ワーママの葛藤 後編

子どもと一緒に過ごせるのはあっという間。

その言葉が心に残り、30分を捻出するにはどうすればいいか考えていたところ
「時短」という選択肢を考えだした私。

人事マネージャーにポツリと話し出してみた。


「あの……、聞きたいことがあるんですが……(いきなり時短にしたいと言わない!お伺いから!)時短制度は私でも使えるのでしょうか?」

マネ
「うん、制度としては使えるけどどうしたの?」


「実は夫の勤務形態が変わり、今ほぼワンオペで育児をしてるんです。」

マネ
「それは大変だな。」


「パパがいない分、子どもたちも少し不安定になってしまって。すごく甘えてくるんです。 一方、母親の先輩である〇〇さんや●●さんから『一緒に過ごせるのは今だけよ』と言われたこともあり……甘えたい盛りのもう少し子どもと過ごせる時間があればと……考えてしまって……。(まだ試用期間なのに言ってしまった……!!)」


マネ
「いやー……それは……」


(すいませんすいません厚かましかったですよね私のようなボンクラがすいませんんんんんんんん!!!!)

マネ
「時短にした方がいいでしょう。」


「ふぁっ」

マネ
子どもと過ごせるは今だけってのは本当のことだと思う。し、今この段階でみずゆかがそう思って悩むなら時短にするべき。


「は、はい」

マネ
お金は後から稼げるけど時間は返ってこないからね。あと、これは万が一、万が一の話だけど……もしお子さんが非行に走ったら、『あの時甘えさせてなかったから』ってすごく後悔すると思うんだ。


「はい…(ジーン)」

マネ
「残念ながら僕はみずゆかの管理者ではないから、この場で時短にしていいよとは言えない。それは直属の上司の判断になるから。でも上司さんもダメってことは言わないと思う。業務の整理とタイミングだけ要相談って感じかなあ。みずゆかがそう思ってるってことは上司さんに伝えてもよいかな?」


「は、はい!(感動中)」


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驚きました。

まさか時短を推奨されるとは。

この会社に入って良かったとマジで思いました(作文かよ)

サラリーママにとって、時間を増やすということは非常に難易度が高い。

私の場合、子の最重要時間が「睡眠時間」なので、何が何でも21時台には寝かせたい。

となると、子どもと触れ合う時間が限られる。今の生活だと怒涛のようにご飯を作り洗濯物を取り入れ明日の準備をしお風呂にいれ、ようやく読んであげられる絵本も多くて3冊、読めない日もある。

これでいいのか。
疲れ果てて読む絵本を子どもたちは喜んでるのか。

私の方だったのだ。
子どもとの時間と余裕を欲していたのは。


そんな私のわがままを肯定してくれたことが
とてもとても嬉しかった。

上司との面談はこれからになる。
ないとは思うが万が一時短への移行にストップがかかっても、
この時の人事マネージャーに言われた言葉はお守りとして大切にしたいし、
私に部下ができた時は、そういう肯定をしたいと思う。


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