学ぶと学校とオンライン
おはようございます、やまもとです。
私の経歴は無茶苦茶で
銀行員(一般)→予備校職員→デザイナー→通信制高校サポート校職員兼講師→企画という
曲がりくねった経歴を持っています。
夫の転勤に応じて転職を繰り返さざるを得ないところもあったのですが…
通信制高校のサポート校で働いていたことがありました。
通信制高校は卒業率が高いわけではないので、卒業に必要な単位を取得してもらうために生徒をサポートするという仕事でした。
私が勤めていた当時、うちの学校では、通信制高校の方は教科書を読んでレポートを提出する、うちの学校ではNHK高校講座を視聴してレポートを提出する、試験を受け合格する、年に一度スクーリングに行くという学び方で単位をとってもらっていました。
NHK高校講座は大変わかりやすいですし、レポートも難しくないので
基本的な中学校レベルの学力があれば一人でもできると思います。
し、一人で立派に卒業された方もいます。
学校で教わる「教科」としての最低限の勉強は、一人でもできないことはなかった。
なので、私が勤めていた時代(7年前くらいです)から、
少しずつオンラインでの学習への可能性が話されるようになっていました。
そして今。
この時世もあり、オンラインでの学習は必要不可欠となりつつあります。
今のオンラインでの授業は大変わかりやすく、面白いものです。そのうち、みんなで学校に集まる必要がなくなりつつあるかも知れません。
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本当でしょうか?
「みんな」で学ぶ意味
オンラインでの学習では、生徒と先生のコミュニケーションが
今の技術ではなかなかしにくいのではないかなと考えています。
例えば先生が生徒を当てて答えを求める。
生徒は答えを言う。それに対して先生がコメントをする。
また、WS形式の授業では生徒同士が話し合い
考えを出し合い、まとめていく経験をする。
こういうコミュニケーションを通した学習の場というのは
今のところ、やはりリアルで会う方が圧倒的に
やりやすく、面白いような気もします。
「学校」という場所は、知識を与えられる場所だけではなく、
コミュニケーションをとる中で、新しい気付きだったり
人を理解することだったり、多様性を認めたりと
そういうことをする場所なんじゃないかなと思います。
オトナになった今、強く思いますよ。
人から学ぶことが一番多くて、それは重たく面白いと。
人との関わりから学べることがある。ということを学ぶこと。
そしてそれは、学校という場所があるからこそできることな気もします。
私が勤めていた通信制高校サポート校でも
人間関係でトラブルがあって、人と接するのがこわいという生徒であっても必ず年に1回、スクーリングに行ってもらいます。
そこでは学習はもちろん、「人とのかかわり方」を5日間学びます。
人と話すことを取り戻してもらうため。
中身はなんだってよくて(犯罪以外ね)、親しくなれた人がいたらよいし、
できなかったとしてもいいんです。
人と関わるということが大事だから。その経験が大事だから。
(でも生徒のほとんどは楽しかったと言って帰ってきてましたよ)
私はどんなにオンライン学習技術が進んでも
「学校」という場所はなくさないでほしいと思っています。
オンラインにはオンラインのよさ、
みんなで学ぶ、学校という場所には学校の強みがあります。
学ぶって何だろう
知識を入れるインプットは人からでも本からでもできる。
アウトプットもブログやSNS、動画配信などでもできる。
でも、リアルタイムで能動的に、自分の頭の中を出して
ごちゃごちゃにされて、また出して入れて考え直して整えていくっていうことが
新しい何かを生み出したり、気付いたりするんじゃないのかな。
学びってそういうことでもあるのではないかな。
そう、ぽんやりと思ったのでした。
早く「普通」の学校生活が送れますように。
それでは!
おまけ
わかりやすくなっています。
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